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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


3.4.2 JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップ

ここでは,JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップについて説明します。なお,JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップには,Administratorsの実行権限が必要です。

JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップ手順を次に示します。

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。

    • JP1/AJS3 Web Application Serverサービス

    • JP1/AJS3 HTTP Serverサービス

  2. Web Consoleサーバの環境設定をする。

    Web Consoleサーバの設定ファイルを次の表に示します。環境に応じて,それぞれのファイルを編集してください。

    表3‒4 Web Consoleサーバの設定ファイル

    項番

    ファイル名

    設定の変更が必要な環境

    参照先

    1

    環境設定ファイル(ajs3web.conf

    次のような場合に設定を見直します。

    • 接続先のマネージャーホストとWeb Consoleサーバのタイムゾーンが異なる場合

    • ログのサイズや面数を変更する場合

    • Web GUIで,ログインするユーザーごとに操作を制限する場合

    • JP1/AJS3 - Web Consoleから接続できるマネージャーホストを制限する場合

    • JP1/AJS3 - Web ConsoleのAPIの実行を制限する場合

    • Web GUIの画面上に接続先ホスト名を表示する場合

    3.4.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細

    2

    通信設定ファイル(ajscd_ajs3web.properties

    次のような場合に設定を見直します。

    • JP1/AJS3 - Managerへの接続ポート番号をデフォルトから変更している場合

    • JP1/AJS3 - Managerとの接続環境(接続タイムアウト時間やリトライ回数など)を変更する場合

    3.4.4 通信設定ファイル(ajscd_ajs3web.properties)の設定項目の詳細

    3

    Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf

    次のような場合に設定を見直します。

    • Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号をデフォルトから変更する場合

    • SSL通信を有効にする場合

    3.4.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細

    4

    J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties

    次のような場合に設定を見直します。

    • HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号をデフォルトから変更する場合

    • J2EEサーバの内部管理用ポート番号をデフォルトから変更する場合

    3.4.6 J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)の設定項目の詳細

    5

    ワーカー定義ファイル(workers.properties

    次のような場合に設定を見直します。

    • HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号をデフォルトから変更する場合

    3.4.7 ワーカー定義ファイル(workers.properties)の設定項目の詳細

    6

    表示色設定ファイル(ajs3web_color.conf

    次のような場合に設定を見直します。

    • Web GUIの各画面およびダイアログボックスのユニットに表示される,各状態の表示色を変更する場合

    • Web GUIの各画面およびダイアログボックスのユニットに,遅延の状態を示す表示色を表示させる場合

    • Web GUIの各画面およびダイアログボックスのユニットに,保留予定を示す表示色を表示させる場合

    3.4.8 表示色設定ファイル(ajs3web_color.conf)の設定項目の詳細

    7

    J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg

    次のような場合に設定を見直します。

    • Web Consoleサーバ上のアプリケーションが使用するJavaヒープの最大サイズを変更する場合

    3.4.9 J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)の設定項目の詳細

    8

    サーバ管理コマンド用システムプロパティファイル(usrconf.properties

    次のような場合に設定を見直します。

    • J2EEサーバの内部管理用ポート番号をデフォルトから変更する場合

    3.4.11 サーバ管理コマンド用システムプロパティファイル(usrconf.properties)の設定項目の詳細

  3. 必要に応じてSSL通信のための設定をする。

    SSL通信を使用すると,Web GUIとWeb ConsoleサーバがHTTPSで通信できるようになり,パスワードなどの盗聴が防げます。また,Web Consoleサーバとマネージャーホスト間の通信もSSLで暗号化されます。

    SSL通信の設定手順については,「21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。

  4. ファイアウォールを通過するための設定をする。

    ファイアウォールを設定した環境で運用する場合,JP1/AJS3 - Web ConsoleとJP1/AJS3 - Managerの通信,およびJP1/AJS3 - Web ConsoleとWebブラウザーの通信がファイアウォールを通過できるように設定する必要があります。

    JP1/AJS3 - Web Console,およびJP1/AJS3 - Managerで使用するポート番号とファイアウォールの通過方向については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 付録A 設定するポート番号一覧」を参照してください。

  5. 次に示すサービスを起動する。

    • JP1/AJS3 Web Application Serverサービス

    • JP1/AJS3 HTTP Serverサービス

  6. Webブラウザーで,次のURLにアクセスできることを確認する。

    次のURLにアクセスして,Web GUIのログイン画面が表示されることを確認してください。

    http://Web Consoleサーバのホスト名またはIPアドレス:ポート番号/ajs/login.html

    ポート番号のデフォルトは,HTTP接続の場合は「22252」,HTTPS接続の場合は「22253」です。

    SSL通信を有効にしてHTTPSで接続する場合は,URLの先頭を「https」にしてください。