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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


3.4.8 稼働状況ログファイルのサイズを見積もる

稼働状況ログファイルのサイズの見積もりについて説明します。

稼働状況ログファイルは,稼働状況レポートの出力機能を有効にすると出力される,バイナリー形式のログファイルです。稼働状況ログファイルに記録された情報は,ajsreportコマンドで,CSV形式で出力できます。稼働状況レポートの出力機能については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 5.3.1 稼働状況レポートの出力機能の概要」を参照してください。

稼働状況ログファイルには,次の情報が出力されます。

稼働状況ログファイルは,情報を保存する最低限の期間を環境設定パラメーターAJSREPORTSTOREDAYPERIODで指定できます。スケジューラーサービスが停止している場合や,ジョブの実行数が少ない場合などは,指定した日数を超えて情報が保存されることがあります。ajsreportコマンドを定期的に実行してCSVファイルを出力する運用であれば,保存する期間を長くする必要はありません。環境設定パラメーターAJSREPORTSTOREDAYPERIODの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.4.2(116) AJSREPORTSTOREDAYPERIOD」を参照してください。

稼働状況ログファイルの最大サイズは,環境設定パラメーターAJSREPORTSTOREDAYPERIODに指定した値によって決まります。稼働状況ログファイルの最大サイズは,次の式から算出できます。

稼働状況ログファイルの最大サイズ(単位:キロバイト)=
86,400 * 環境設定パラメーターAJSREPORTSTOREDAYPERIODに指定した値(単位:日)
(例)

稼働状況ログファイルの情報を最低14日間保存する場合,稼働状況ログファイルの最大サイズは次のとおりです。

86,400*14= 1,209,600キロバイト