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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


3.4.7 Web Consoleサーバのログファイルのサイズを見積もる

JP1/AJS3 - Web Consoleで出力するログファイルサイズの見積もりについて説明します。

ここで説明するJP1/AJS3 - Web Consoleのログファイルは,次のファイルを示します。

必要となるログファイルサイズは,トレースレベル,操作内容,およびエラーの有無によって異なります。ここでは,トレースレベルがinfo(デフォルト)の場合の見積もりの目安について説明します。

なお,JP1/AJS3 - Managerとの接続が切れて再接続する場合や,見積もり以上に操作に失敗する場合も考えられるため,見積もりには1メガバイト程度の余裕を持たせてください。

ログファイルサイズの見積もりは,Web GUIとAPIの見積もりを合計して行ってください。

表3‒33 Web GUIで表示した画面ごとのログファイルサイズ見積もり

ウィンドウ

1回当たりのログファイルサイズ(単位:キロバイト)

初期表示

自動更新

手動更新

実行登録

詳細定義

ジョブ状態変更

追加

計画一時変更

遅延監視変更

その他※1

[ダッシュボード]画面

(監視対象ユニット総数※2 + 5)*2.5

Σ※3 (監視対象ユニット数 + 3)*2.5

(監視対象ユニット数※4 + 3)*2.5

(監視対象ユニット数※4 + 4)*2.5

[リスト]画面

10.0

5.0

5.0

12.0

7.5

[モニタ]ダイアログボックス※5

15.0

7.5

7.5

8.0

9.0

11.0

7.5

[マンスリースケジュール]画面

99 + リリース登録数※6*3

95 + リリース登録数※6*3

97 + リリース登録数※6*3

100 + リリース登録数※6*3

98 + リリース登録数※6*3

99 + リリース登録数※6*3

97 + リリース登録数※6*3

(凡例)

−:該当なし

注※1

登録解除,保留設定,保留解除,中断,強制終了,再実行,および詳細情報です。

注※2

監視対象に設定したユニットの総数です。

注※3

自動更新が有効になっている監視対象だけを加算します。

注※4

操作している監視対象に設定されているユニットの数です。

注※5

[モニタ]画面を使用する場合は,[モニタ]画面のログファイルサイズも加算してください。[モニタ]画面のログファイルサイズの見積もり方法は,[モニタ]ダイアログボックスと同じです。

注※6

リリース情報を持たないルートジョブネットを表示する場合,リリース登録数は1です。リリース情報をもつルートジョブネットを表示する場合,「適用中」状態および「リリース待ち」状態のリリース情報数がリリース登録数となります。

(例)

次の条件で1週間分のログを残すのに必要なログファイルサイズを見積もります。

  • Web GUIを1日8時間起動し,[ダッシュボード]画面で業務を監視する。

  • 期間中に起動しているWeb GUIは10個とする。

  • [ダッシュボード]画面の監視対象の数を1個とする。

  • [ダッシュボード]画面の自動更新を「ON」にする(自動更新間隔は10分)。

  • [ダッシュボード]画面の監視対象ユニット総数を10個とする。

必要なログファイルサイズは次のとおりです。

  • Web GUI 1台の,初期表示1回当たりのログファイルサイズ

    15*2.5=37.5キロバイト

  • Web GUI 1台の,自動更新1回当たりのログファイルサイズ

    13*2.5=32.5キロバイト

  • Web GUIの1日の自動更新回数

    6*8 - 1=47回

  • Web GUI 1台の,1日のログファイルサイズ

    37.5*1 + 32.5*47=1,565キロバイト

  • 期間中の合計

    1,565*10*7=109,550キロバイト

    切り上げて,1メガバイトの余裕を持たせると108メガバイトになります。

表3‒34 APIごとのログファイルサイズ見積もり

API

1回当たりのログサイズ(単位:キロバイト)

ユニット一覧の取得

12.0

計画実行登録

12.0

確定実行登録

12.0

即時実行登録

12.0

その他のAPI

7.5

(例)

次の条件で1週間分のログを残すのに必要なログファイルサイズを見積もります。

  • ユニット一覧の取得APIを使用して,1時間に1回,業務の状態を監視する。

  • 監視対象のユニットは5個で,各ユニットごとにAPIを発行して状態を監視する。

必要なログファイルサイズは次のとおりです。

  • 監視1回当たりのログファイルサイズ

    12*5=60キロバイト

  • 1日のログファイルサイズ

    60*24=1,440キロバイト

  • 期間中の合計

    1,440*7=10,080キロバイト

    切り上げて,1メガバイトの余裕を持たせると11メガバイトになります。