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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


5.1.3 実行エージェントグループ

実行エージェントグループは,実行エージェントをグルーピングして負荷分散を実現させます。グルーピングする実行エージェントに優先順位を付けておくことで,ジョブを配信するエージェントホストを決定し,ジョブを配信します。

実行エージェントグループを使用したジョブ実行の概要を次の図に示します。

図5‒6 実行エージェントグループを使用したジョブ実行の概要

[図データ]

実行エージェントグループを指定できるユニットを次に示します。ただし,ジョブの詳細定義の[実行先サービス]に[標準]を指定した場合だけ該当します。

注※1

イベントジョブは,実行エージェントグループでの運用に対応していません。ルートジョブネットやネストジョブネットに実行エージェントグループを指定した場合,ジョブネット配下の実行エージェントの指定がないイベントジョブは,ジョブネットに指定した実行エージェントグループを実行エージェントとしてジョブを実行しようとします。このとき,実行エージェントグループと同名の実行エージェントがある場合は該当する実行エージェントに対してイベントジョブを実行します。実行エージェントグループと同名の実行エージェントがない場合はジョブの実行時に統合トレースログにメッセージ「KAVT0403-E 指定されたエージェントはジョブ実行環境に定義されていません(host=実行エージェント名保守情報)」を出力してエラーになります。そのため,ルートジョブネットやネストジョブネットに実行エージェントグループを指定する場合には,ジョブネット配下のイベントジョブに明示的に実行エージェントを指定しておいてください。

注※2

フレキシブルジョブの場合,実行エージェントを中継エージェントに読み替えてください。

注※3

HTTP接続ジョブの実行先サービスは[標準]で固定です。