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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


4.5.15 ジョブネットやジョブの待ち合わせ条件の設定を一時変更する

ジョブネットやジョブに設定した待ち合わせ条件の設定を,一時的に無効にしたり有効にしたりできます。

待ち合わせ条件とは,同一スケジューラーサービス配下にあるジョブネットやジョブ間の実行順序を制御する機能です。待ち合わせ条件を設定したユニットは,待ち合わせ対象のユニットの実行終了を待ち合わせてから実行を開始します。待ち合わせ条件の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.2.5 待ち合わせ条件を使用したユニットの実行順序制御」を参照してください。

待ち合わせ条件付きユニットを実行登録すると,待ち合わせ条件付きユニットは待ち合わせ対象ユニットの実行終了を待ち合わせます。一つの待ち合わせ条件付きユニットには,複数の待ち合わせ対象ユニットを設定できます。待ち合わせ中に,すべての待ち合わせ対象ユニットの待ち合わせを無効にすると,待ち合わせ条件付きユニットは,すぐに実行を開始します。

また,無効にした待ち合わせを有効にしたり,一度待ち合わせ条件が成立して実行終了した待ち合わせ条件付きユニットの待ち合わせを再度有効にしたりすることもできます。待ち合わせを有効にしてから待ち合わせ条件付きユニットを再実行すると,再度待ち合わせを開始します。

待ち合わせ条件の有効または無効は,待ち合わせ対象ユニットごとに操作できます。一つの待ち合わせ条件付きユニットに対して複数の待ち合わせ対象ユニットを設定している場合は,任意の待ち合わせ対象ユニットの待ち合わせだけを有効にしたり無効にしたりできます。

例えば,待ち合わせ対象ユニットは異常終了したが,待ち合わせ条件付きユニットは実行を開始させたい場合に,待ち合わせを無効化して,その対象ユニットの待ち合わせをやめさせることで,すぐに実行開始させることができます。また,異常終了した待ち合わせ条件付きユニットを再実行する際に,再度待ち合わせ対象ユニットの実行終了を待ち合わせたい場合,再実行する前にあらかじめ待ち合わせを有効化しておくことで,再度待ち合わせしてから実行を開始させることができます。

待ち合わせ条件の設定の一時変更は,GUIまたはajsplanコマンドで実行できます。GUIでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 9.16 待ち合わせ条件の設定を一時的に変更する」を参照してください。コマンドでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsplan」を参照してください。