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JP1 Version 12 JP1/Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


5.2.5 システム全体をリストアする(ほかのマシンに再構築する場合)

ハードディスクが破損した場合など,同じマシン上でのリストアができないときは,バックアップしたデータを次の手順で新しいマシンにリストアしてください。

  1. 再構築用のマシンにナビゲーション プラットフォームをインストールします。

    バックアップ時のインストールディレクトリと同じディレクトリにインストールする必要があります。バックアップ時のインストールディレクトリは,バックアップデータのinstallpath.txtファイルを参照して確認してください。

  2. npdatabackupコマンド(環境退避)でバックアップしたデータを,属性を保持した状態で再構築用のマシンの任意の場所にコピーします。

  3. 手順2.でコピーしたデータに含まれるユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)を次に示すディレクトリにコピーします。

    コピー元ファイル

    バックアップデータの格納ディレクトリ\HNP\conf\ucnp_setup_user.properties

    コピー先ディレクトリ

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\conf

    セットアップ時に,セットアッププロパティファイルをコピー先ディレクトリにコピーしないで,デフォルトの設定でセットアップしている場合は,この手順は不要です。

  4. バックアップ後にActive Directoryの認証者パスワードを変更している場合は,ユーザセットアッププロパティファイルを編集してucnp.setup.server.ldap.java.naming.security.credentialsプロパティに変更後のパスワードを設定します。

  5. LDAPS利用時にCA証明書をインポートしていた場合,インポートします。

    インポート手順については,「5.15.1 キーストアへのCA証明書の登録・更新手順」の「4.新しいCA証明書のインポート」を参照してください。

  6. npsetupコマンド(セットアップ)を実行して,ナビゲーション プラットフォームをセットアップします。

    コマンドのパス

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npsetup

  7. バックアップ時の環境のデータベース容量が拡張されていた場合は,npextendrdareaコマンド(データベースの拡張)を実行して,データベース容量を拡張します。

    コマンドのパス

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npextendrdarea

  8. npstopコマンド(停止)を実行して,システムを停止します。

    コマンドのパス

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npstop

  9. 操作ログ,監査ログのバックアップを取得している場合,取得したファイルを各種ログフォルダに配置します。

  10. ダッシュボードサーバのメモリ設定のバックアップを取得している場合,取得したファイルの内容を基に,ダッシュボードサーバのメモリ設定を復元します。

    ダッシュボードサーバのメモリ設定を変更する手順は,「5.4.4(7) ダッシュボードサーバのストレージサービスで必要なメモリ容量の変更」を参照してください。

    ヒント

    コマンドに指定する値については,バックアップ時に取得した次のフォルダにあるjvm.options.npsettings.txtを確認してください。

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\Elastic\elasticsearch\config

  11. ナビゲーション プラットフォームのコマンドを実行するタスクのバックアップを取得している場合,取得したバックアップを基に,タスクの設定を復元します。

  12. npdatarestoreコマンド(環境復元)でナビゲーション プラットフォームのデータをリストアします。

    コマンドのパス

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npdatarestore

  13. 6.6 開発環境で作成したファイルの適用」の手順を応用して,バックアップしたユーザプラグインを復元します。

    6.6 開発環境で作成したファイルの適用」の手順を参照するときは,「開発環境で作成したファイル」を「バックアップしたデータ」に読み替えてください。また,必要に応じてユーザプラグインが前提とする設定ファイル,およびデータベースなどの連携システムについても,同じタイミングで復元してください。

    ヒント

    ユーザプラグインのソースファイルをナビゲーション プラットフォーム以外のシステムで管理している場合は,そのシステムからソースファイルをコピーしてください。

  14. 検索機能を使用できる設定にしている場合は,npupdatesearchdataコマンド(検索用データの更新)を実行して,最新の業務コンテンツの情報を検索用データに反映します。

    コマンドのパス

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npupdatesearchdata