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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.13.43 文字列の置換

機能

WindowsまたはUNIX環境で,指定したファイルの特定の文字列を,すべて指定した文字列に置換します。実行対象サーバがWindowsの場合SJISで,UNIXの場合はユーザーの環境変数[LANG]で指定している文字コードで文字列置換を行います。

指定したファイルは,指定した置換処理を実施した内容で上書きされます。

ファイル内に,置換対象文字列に合致する文字列が存在しない場合は,ファイルの内容は変更しません。

この部品では,次のサーバを前提とします。

・実行対象サーバ

 この部品を実行する対象となるサーバです。

common.replaceTargetプロパティの指定について

・正規表現の使用はサポートしていません。

・実行対象サーバのOSがWindowsの場合に「¥」,「[」,「]」,「?」,「^」,「+」,「*」,「.」,「@」を指定する場合は,「¥」(円記号)でエスケープする必要があります。ただし,「¥」を文字列の末尾または1文字のみ指定する場合は,「¥¥¥¥」と入力してください。また,「#」,「{」,「}」,「'」,「;」,「&」,「,」,「`」,「<」,「>」およびスペースを含む文字列を指定する場合は,「`」(バッククォート)でエスケープする必要があります。ただし,1文字以上のスペースだけを指定する場合は,「'」(シングルクォート)で囲む必要があります(例:「' '」)。「(」,「)」,「|」,「$」を指定する場合は,「¥`」(円記号とバッククォート)でエスケープしてください。

・実行対象サーバのOSがUNIXの場合に「¥」(円記号)を指定する場合は,「¥¥」と入力してください。また,「!」,「$」,「[」,「]」,「/」,「.」,「^」,「*」を指定する場合は,「¥」(円記号)でエスケープする必要があります。

・またWindowsおよびUNIXに関係なく「"」は入力しないでください。「"」を指定する場合は,「¥0x22」と入力してください。 

common.replaceStrプロパティの指定について

・実行対象サーバのOSがWindowsの場合,「`t」(タブ)および「`r`n」(改行)のメタ文字を使用できます。また,「¥」を文字列の末尾または1文字のみ指定する場合は,「¥¥」と入力してください。「`」,「#」,「,」,「@」,「|」,「{」,「}」,「'」,「;」,「&」,「(」,「)」,「<」,「>」,「$」およびスペースを含む文字列を指定する場合は,「`」(バッククォート)でエスケープする必要があります。ただし,1文字以上のスペースだけを指定する場合は,「'」(シングルクォート)で囲む必要があります(例:「' '」)。

・実行対象サーバのOSがUNIXの場合,「¥t」(タブ)および「¥n」(改行)のメタ文字を使用できます。文字列内に「¥」(円記号)を指定する場合は,「¥¥」と入力してください。また,文字列内に「!」,「/」,「$」,「&」を指定する場合は,「¥」(円記号)でエスケープする必要があります。

・またWindowsおよびUNIXに関係なく「"」は入力しないでください。「"」を指定する場合は,「¥0x22」と入力してください。

利用場面

定義ファイルを編集する場合に利用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

(9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

(10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

(11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

(12) AIX V6

(13) AIX V7

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1) この部品を同一ファイルに対して同時に実行しないでください。

(2) サロゲートペア文字および制御文字は指定できません。

(3) LC_ALLやLC_MESSAGESなどLANGより上位のロケール環境変数が設定されている時,上位のロケール環境変数が優先されてしまうため部品を実行する際に,LC_ALLやLC_MESSAGESなどの上位のロケール環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。

バージョン

03.01.00

部品のタグ

Control OS,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

osReplaceString

戻り値

戻り値

説明

0

正常

14

異常(ユーザーミス) ファイルアクセス不可

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.strFilePath

文字列を置換するファイルのパス

文字列を置換するファイルのパスをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

common.replaceTarget

置換対象の文字列

ファイル内の置換対象の文字列を指定します。1024文字以内の文字列を指定することを推奨します。推奨値を超える文字列を指定すると,実行対象サーバのOSによっては,指定した文字列の一部が消える場合があります。

− 

入力

○ 

common.replaceStr

置換後の文字列

置換後の文字列を指定します。1024文字以内の文字列を指定することを推奨します。推奨値を超える文字列を指定すると,実行対象サーバのOSによっては,指定した文字列の一部が消える場合があります。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△