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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.13.42 文字列の検索

機能

WindowsまたはUNIX環境で,指定したテキストファイルの文字列に対して,指定したキーワードの検索処理を行います。実行対象サーバがWindowsの場合はANSIコードページの文字コードで,UNIXの場合はユーザーの環境変数[LANG]で指定している文字コードで検索を行います。

指定したテキストファイル(入力ファイル)内の文字列(入力文字列)に対してキーワード文字列の検索処理を行い,該当する文字列を含む行を抽出します。

検索例を次に示します。

 ・入力文字列

   num,family,poolID,capacity,usageRate

   1,VSP,0,7225344,0

   2,VSP,1,100423680,5

   3,VSP,100,4085760,0

   4,VSP,11,6150144,11

 ・キーワード文字列が'00'の場合の検索結果

   2,VSP,1,100423680,5

   3,VSP,100,4085760,0

検索結果はファイル(出力ファイル)に出力します。

検索結果の有無(common.findResultプロパティ)に,キーワード文字列が見つかったかどうかについて,true(見つかった場合)またはfalse(見つからなかった場合)を格納します。

この部品では,次のサーバを前提とします。

・実行対象サーバ

 この部品を実行する対象となるサーバです。

利用場面

この部品は,他の部品が出力した内容を検索する場合などに使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

(9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

(10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

(11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

(12) AIX V6

(13) AIX V7

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1) プロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。

(2) UNIX環境に対してこの部品を実行する場合は,プロパティに半角の「!」,「$」,「¥」,「`」を使用しないでください。指定した場合,正しい検索結果が得られません。

(3) キーワード文字列(common.keywordStrプロパティ)は,正規表現の使用はサポートしていません。

(4) 入力ファイルパスと出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に同じパスを指定しないでください。同じパスを指定した場合,この部品が異常終了します。

(5) この部品を同時に実行する場合,同一の出力ファイルを指定しないでください。

(6) 出力ファイル上書きの要否(common.flagOverwriteOutputFileプロパティ)にfalseを指定した場合に出力するファイルが既に存在すると,この部品が異常終了します。

(7) 入力ファイルに入力文字列が存在しない場合でも,この部品は正常終了します。

(8) LC_ALLやLC_MESSAGESなどLANGより上位のロケール環境変数が設定されている時,上位のロケール環境変数が優先されてしまうため,部品を実行する際に,LC_ALLやLC_MESSAGESなどの上位のロケール環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。

バージョン

02.02.00

部品のタグ

Control OS,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

osFindString

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.inputFilePath

入力ファイルのパス

検索対象の文字列を格納したファイルをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

common.keywordStr

キーワード文字列

入力文字列に対して検索を行うキーワード文字列を1024文字以内で指定します。

− 

入力

○ 

common.outputFilePath

出力ファイルのパス

検索結果を出力するファイルをフルパスで指定します。ファイルが存在しない場合は作成します。

− 

入力

○ 

common.flagOverwriteOutputFile

出力ファイル上書きの要否

出力するファイルが既に存在する場合に,ファイルに上書きするか(true),ファイルに上書きしないか(false)を指定します。

false

入力

○ 

common.findResult

検索結果の有無

キーワード文字列を含む行があったかどうかが格納されます。該当する行があったときはtrue,該当する行がなかったときはfalseが格納されます。

− 

出力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△