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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.13.44 文字列の追加

機能

この部品は,ファイルの末尾に文字列を追加します。

文字列を追加したいファイルパス(common.strFilePathプロパティ)と追加する文字列(common.addStrプロパティ)を入力すると,指定したファイルの末尾に文字列を追加します(具体的には,End Of Fileが存在する行の1つ下の行に文字列を追加し改行を行います。ただし,指定したファイルが存在しなかった場合,ファイル作成後,1行目に文字列を追加して改行を行います)。

文字列を追加するファイルのパス(common.strFilePathプロパティ)には,ワイルドカードを使用したファイルのパスは指定できません。

追加する文字列は,実行対象サーバがWindowsの場合はOSのデフォルト文字コードで,UNIXの場合はユーザーの環境変数[LANG]で指定している文字コードで追加されます。

文字列を追加したいファイルパス(common.strFilePathプロパティ)について,次に示します。

・文字列を追加したいファイルをフルパスで指定してください。

・指定したファイルが存在しない場合,ファイルを作成して文字列を書き込みます。

・フォルダが存在しない場合,フォルダを作成後にファイルを作成し,文字列を書き込みます。

追加する文字列(common.addStrプロパティ)について,次に示します。

・正規表現の使用はサポートしていません。

・WindowsおよびUNIX問わず,「"」および「'」は入力しないでください。

 実行対象サーバがWindowsおよびLinuxの場合,「"」を指定する場合は「¥0x22」,「'」を指定する場合は「¥0x27」と入力してください。

 実行対象サーバがAIXの場合,「"」を指定する場合は「¥¥0x22」,「'」を指定する場合は「¥¥0x27」と入力してください。

・実行対象サーバがWindowsの場合,「`t」(タブ)および「`r`n」(改行)のメタ文字を使用できます。

・実行対象サーバがUNIXの場合,「¥t」(タブ)および「¥n」(改行)のメタ文字を使用できます。

 ただし,Linuxの場合,末尾の「¥n」(改行)は無視されます。AIXの場合,「¥¥0x22」または「¥¥0x27」を入力している場合は,末尾の「¥n」(改行)は無視されます。

利用場面

定義ファイルを編集する場合に利用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

(9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

(10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

(11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

(12) AIX V6

(13) AIX V7

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1)common.strFilePathプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2)この部品をバイナリファイルに対して使用しないでください。バイナリファイルに対して使用した場合,ファイルが壊れるおそれがあります。

(3)この部品を同一ファイルに対して同時に実行しないでください。同一ファイルに対して同時に実行した場合,文字列の追加に失敗するおそれがあります。

(4)LC_ALLやLC_MESSAGESなどLANGより上位のロケール環境変数が設定されている時,上位のロケール環境変数が優先されてしまうため,部品を実行する際に,LC_ALLやLC_MESSAGESなどの上位のロケール環境変数を解除するか,LANG環境変数と同一の値に変更してください。

バージョン

02.02.00

部品のタグ

Control OS,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

osAddString

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.strFilePath

文字列を追加するファイルのパス

文字列を追加するファイルのフルパスを指定します。

− 

入力

○ 

common.addStr

追加する文字列

ファイルに追加する文字列を指定します。1024文字以内の文字列を指定することを推奨します。推奨値を超える文字列を指定すると,実行対象サーバのOSによっては,指定した文字列の一部が消える場合があります。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

−