4.2.14 値判定部品
機能
サービスプロパティの値,予約プロパティの値,リテラル文字列,またはこれらを組み合わせた文字列と,指定した条件値を比較します。比較した結果が一致した場合,戻り値を0で返します。
また,戻り値判定分岐部品と組み合わせて使用することで,サービスプロパティの値などを判定してステップを振り分けることができます。
注意事項
-
部品の実行中にタスクを実行停止した場合は,値判定部品の処理が完了してからタスクの状態が「正常終了」になります。
-
部品の実行中にタスクを強制停止した場合は,実行中の処理が直ちに終了され,タスクの状態が「失敗」になります。なお,[タスク]画面の[フロー]エリアに表示されるステップの戻り値は,80になります。タスクログに出力される戻り値は,強制停止したタイミングによって異なります。
バージョン
01.10.01
タグ
Test Value Plug-in
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
判定条件と一致した。 または,プロパティ「defaultReturnCode」で0を指定した。※ |
1 |
判定条件と一致しなかった。 または,プロパティ「defaultReturnCode」で1を指定した。※ |
63 |
判定に失敗した。 プロパティ「defaultReturnCode」で63を指定した。※ |
65 |
JP1/AOサーバとの接続に失敗した。例えば,部品実行中にJP1/AOサーバが停止された場合が該当する。 |
66 |
次のユーザーがJP1ユーザーにマッピングされている。
|
68 |
対象のジョブ実行IDに関する情報がない。 |
69 |
タスク処理エンジンの環境変数の取得に失敗した。 |
80 |
タスクの実行を停止した。 |
81 |
部品が不正な状態で呼び出された。 |
82 |
タスク処理エンジンからの要求メッセージを正しくパースできない。 |
83 |
JP1/AOサーバの環境が壊れている。 |
84 |
指定された部品の情報が取得できない。 |
86 |
指定したプロパティ値に誤りがある。 |
127 |
そのほかのエラーが発生した。 |
- 注※
-
プロパティ「condition」で数値比較が指定された場合で,プロパティ「valueX」,「value1」,または「value2」のどれかで数値変換できない値が指定された場合に,プロパティ「defaultReturnCode」に指定した値を戻り値として返します。
プロパティ一覧
プロパティを次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
condition |
判定条件 |
プロパティ「valueX」の判定条件を指定します。判定条件を次から選択します。
|
valueX=value1 |
入力 |
○ |
valueX |
入力値 |
判定する対象の値を1,024文字以内で指定します。次の形式で指定できます。また,これらを組み合わせることも可能です。
|
− |
入力 |
○ |
value1 |
判定条件値1 |
プロパティ「valueX」を判定する値を1,024文字以内で指定します。次の形式で指定できます。また,これらを組み合わせることも可能です。
プロパティ「condition」で指定する「value1」とマッピングします。 |
− |
入力 |
△ |
value2 |
判定条件値2 |
プロパティ「valueX」を判定する値を1,024文字以内で指定します。次の形式で指定できます。また,これらを組み合わせることも可能です。
プロパティ「condition」で指定する「value2」とマッピングします。プロパティ「condition」で「value2」が含まれる場合に有効となります。 |
− |
入力 |
△ |
defaultReturnCode |
判定失敗時の戻り値 |
プロパティ「condition」で数値比較が指定された場合で,プロパティ「valueX」,「value1」,または「value2」のどれかで数値変換できない値が指定された場合に,部品の戻り値として返される値を指定します。
|
63 |
入力 |
○ |
プロパティの指定例
値判定部品は,入力値が,指定した判定条件値の範囲内かどうかを判定します。
プロパティ「condition」,「value1」,「value2」に次のとおり値を指定した場合を例に,判定条件値の範囲について説明します。
- A.入力値が25以上,かつ75未満を指定する場合
-
condition(判定条件):ReturnCode>=value1 AND ReturnCode<value2
value1(判定条件値1):25
value2(判定条件値2):75
- B.入力値が25未満,または75以上を指定する場合
-
condition(判定条件):ReturnCode<value1 OR ReturnCode>=value2
value1(判定条件値1):25
value2(判定条件値2):75
入力値と判定条件値の範囲について,次の図に示します。
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