4.2.13 戻り値判定分岐部品
機能
直前のステップの戻り値を判定して,次に実行するステップを振り分けます。
戻り値判定分岐部品は,「後続するステップ」と「判定条件が一致した場合にだけ実行するステップ」の2つを分岐先として接続します。戻り値が判定条件と一致した場合,「分岐先ステップ」,「後続するステップ」の順番で実行します。戻り値が判定条件と一致しなかった場合,「後続するステップ」だけ実行します。
また,値判定部品と組み合わせて使用することで,文字列を判定してステップを振り分けることができます。
注意事項
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部品の実行中にタスクを実行停止または強制停止した場合は,戻り値判定分岐部品の処理が完了してからタスクの状態が「正常終了」になります。
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プロパティの値は,サービス実行時に変更できません。フロー作成時に設定してください。
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入力プロパティには,リテラル文字列だけを指定できます。サービスプロパティの値および予約プロパティの値はマッピングできません。
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戻り値判定分岐部品の処理が停止した場合,hcmds64getlogsコマンドでログ情報を採取してトラブルの内容を確認します。
バージョン
01.10.01
タグ
Control Flow
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0以上 |
正常に終了した。戻り値判定分岐部品の直前のステップの戻り値が設定される。 |
プロパティ一覧
プロパティを次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
condition |
判定条件 |
直前のステップの戻り値の判定条件を指定します。判定条件を次から選択します。
|
ReturnCode=value1 |
入力 |
○ |
value1 |
判定条件値1 |
戻り値を判定する数値を,0〜999の範囲で指定します。 プロパティ「condition」で指定する「value1」とマッピングします。 |
0 |
入力 |
○ |
value2 |
判定条件値2 |
戻り値を判定する数値を,0〜999の範囲で指定します。 プロパティ「condition」で指定する「value2」とマッピングします。プロパティ「condition」で「value2」が含まれる場合に有効となります。 |
0 |
入力 |
△ |
プロパティの指定例
戻り値判定分岐部品は,戻り値が,指定した判定条件値の範囲内かどうかを判定します。
プロパティ「condition」,「value1」,「value2」に次のとおり値を指定した場合を例に,判定条件値の範囲について説明します。
- A.戻り値が25以上,かつ75未満を指定する場合
-
condition(判定条件):ReturnCode>=value1 AND ReturnCode<value2
value1(判定条件値1):25
value2(判定条件値2):75
- B.戻り値が25未満,または75以上を指定する場合
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condition(判定条件):ReturnCode<value1 OR ReturnCode>=value2
value1(判定条件値1):25
value2(判定条件値2):75
戻り値と判定条件値の範囲について,次の図に示します。
関連トピック
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マニュアル「JP1/AO コマンド・APIリファレンス」−「hcmds64getlogs(ログ情報の採取)」のトピック
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マニュアル「JP1/AO サービステンプレート開発ガイド」−「処理が分岐する部品を使用する場合の関連線接続」のトピック