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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.2.13 戻り値判定分岐部品

機能

直前のステップの戻り値を判定して,次に実行するステップを振り分けます。

戻り値判定分岐部品は,「後続するステップ」と「判定条件が一致した場合にだけ実行するステップ」の2つを分岐先として接続します。戻り値が判定条件と一致した場合,「分岐先ステップ」,「後続するステップ」の順番で実行します。戻り値が判定条件と一致しなかった場合,「後続するステップ」だけ実行します。

また,値判定部品と組み合わせて使用することで,文字列を判定してステップを振り分けることができます。

図4‒7 戻り値判定分岐部品の概要

[図データ]

注意事項

バージョン

01.10.01

タグ

Control Flow

戻り値

戻り値

説明

0以上

正常に終了した。戻り値判定分岐部品の直前のステップの戻り値が設定される。

プロパティ一覧

プロパティを次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

condition

判定条件

直前のステップの戻り値の判定条件を指定します。判定条件を次から選択します。

  • ReturnCode=value1

    戻り値と判定条件値1が等しい場合に指定します。

  • ReturnCode!=value1

    戻り値と判定条件値1が等しくない場合に指定します。

  • ReturnCode<value1

    戻り値が判定条件値1未満の場合に指定します。

  • ReturnCode>value1

    戻り値が判定条件値1を超える場合に指定します。

  • ReturnCode<=value1

    戻り値が判定条件値1以下の場合に指定します。

  • ReturnCode>=value1

    戻り値が判定条件値1以上の場合に指定します。

  • ReturnCode>value1 AND ReturnCode<value2

    戻り値が判定条件値1を超える,かつ戻り値が判定条件値2未満の場合に指定します。

  • ReturnCode>=value1 AND ReturnCode<value2

    戻り値が判定条件値1以上,かつ戻り値が判定条件値2未満の場合に指定します。

  • ReturnCode>value1 AND ReturnCode<=value2

    戻り値が判定条件値1を超える,かつ戻り値が判定条件値2以下の場合に指定します。

  • ReturnCode>=value1 AND ReturnCode<=value2

    戻り値が判定条件値1以上,かつ戻り値が判定条件値2以下の場合に指定します。

  • ReturnCode<value1 OR ReturnCode>value2

    戻り値が判定条件値1未満,または戻り値が判定条件値2を超える場合に指定します。

  • ReturnCode<=value1 OR ReturnCode>value2

    戻り値が判定条件値1以下,または戻り値が判定条件値2を超える場合に指定します。

  • ReturnCode<value1 OR ReturnCode>=value2

    戻り値が判定条件値1未満,または戻り値が判定条件値2以上の場合に指定します。

  • ReturnCode<=value1 OR ReturnCode>=value2

    戻り値が判定条件値1以下,または戻り値が判定条件値2以上の場合に指定します。

ReturnCode=value1

入力

value1

判定条件値1

戻り値を判定する数値を,0〜999の範囲で指定します。

プロパティ「condition」で指定する「value1」とマッピングします。

0

入力

value2

判定条件値2

戻り値を判定する数値を,0〜999の範囲で指定します。

プロパティ「condition」で指定する「value2」とマッピングします。プロパティ「condition」で「value2」が含まれる場合に有効となります。

0

入力

プロパティの指定例

戻り値判定分岐部品は,戻り値が,指定した判定条件値の範囲内かどうかを判定します。

プロパティ「condition」,「value1」,「value2」に次のとおり値を指定した場合を例に,判定条件値の範囲について説明します。

A.戻り値が25以上,かつ75未満を指定する場合

condition(判定条件):ReturnCode>=value1 AND ReturnCode<value2

value1(判定条件値1):25

value2(判定条件値2):75

B.戻り値が25未満,または75以上を指定する場合

condition(判定条件):ReturnCode<value1 OR ReturnCode>=value2

value1(判定条件値1):25

value2(判定条件値2):75

戻り値と判定条件値の範囲について,次の図に示します。

図4‒8 戻り値と判定条件値の範囲

[図データ]

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