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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


2.5.20 JP1/VERITASのバックアップ実行

機能

このサービステンプレートは,JP1/VERITAS NetBackupでバックアップを実行します。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・バックアップ実行サーバ

 JP1/VERITAS NetBackup(マスターサーバ)が動作するサーバです。

 実行対象のバックアップポリシーが作成されている必要があります。

次の作業を実施します。

(1)JP1/VERITAS NetBackupでバックアップを実行し,バックアップの実行終了後にタスクが終了します。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 12-00以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1) JP1/VERITAS NetBackupが稼働していること。

 ・JP1/VERITAS NetBackup 7.0,7.1,7.5,7.6,7.7

 ・JP1/VERITAS NetBackup 8.0,8.1,8.2,8.3

 ・JP1/VERITAS NetBackup 9.0,9.1

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) AIX V6

(9) AIX V7

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1) 実行対象のバックアップポリシーが設定されていること。

(2) JP1/VERITAS NetBackupでバックアップポリシーを定義する際に次のように設定してください。

 ・スケジュールのStart Windowを設定しないでください。

  スケジュール実行はJP1/Automatic Operationで設定してください。

 ・"Bare Metal Restore"のチェックを外してください。JP1/VERITAS NetBackup 7.0,7.1の場合,この機能をサポートしておりません。

  JP1/VERITAS NetBackup 7.0では,デフォルトでチェックが付いているため,サービス実行前に必ず確認してください。

その他のJP1/VERITAS NetBackupの未サポート機能については,JP1/VERITAS NetBackupのソフトウェア添付資料の未サポート機能に記載があります。

これらの機能も設定しないでください。

注意事項

(1) 実行中のバックアップをキャンセルする際には,JP1/VERITAS NetBackup側でジョブをキャンセルする必要があります。

 JP1/Automatic Operation側で実行中のタスクをキャンセル(強制終了)しても,JP1/VERITAS NetBackupのジョブはキャンセルされません。

(2) 次の機能を使用した場合に,タスクの実行に失敗しますので,使用しないでください。

 ・1バックアップポリシーに複数クライアントを定義したバックアップ

 ・Disk Stagingを使った場合の二次バックアップ

(3) 次の機能を使用した場合に,JP1/VERITAS NetBackupのジョブが複数実行されます。すべてのジョブが正常の場合だけタスクが正常終了となり,それ以外は,異常終了となります。

 ・マルチデータストリームを使ったバックアップ

 ・マルチコピーを使ったバックアップ

 ・カタログバックアップ

実行権限

Windowsの場合:Administrator権限

UNIXの場合:root権限

バージョン

02.00.00

タグ

Control JP1,VERITAS

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

バックアップ実行サーバ環境情報

JP1/VERITAS NetBackupサーバの環境情報を指定してください。

表示されます。

バックアップ情報

バックアップするポリシー情報を指定してください。

表示されます。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1veritas.targetHost

バックアップ実行サーバのホスト名

JP1/VERITAS NetBackup マスターサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

入力

無効

○ 

バックアップ実行サーバ環境情報

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1veritas.jp1nbuPolicyName

バックアップポリシー名

JP1/VERITAS NetBackupに登録されているバックアップポリシー名を指定します。

入力

無効

○ 

バックアップ情報

jp1veritas.jp1nbuScheduleName

スケジュール名

指定したバックアップポリシー内で定義されているスケジュール名を指定します。

入力

無効

○ 

バックアップ情報

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1veritas.targetHost

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1veritas.jp1nbuPolicyName

127文字以内の半角英数字および「.」,「-」,「+」,「_」。ただし,先頭および末尾の「.」,「-」を除く。

jp1veritas.jp1nbuScheduleName

127文字以内の半角英数字および「.」,「-」,「+」,「_」。ただし,先頭および末尾の「.」,「-」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

バックアップ実行

バックアップ実行

バックアップ実行(JP1/VERITAS)

バックアップを実行します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。