2.4.8 JP1/VERITASのバックアップポリシー作成
機能
このサービステンプレートは,JP1/VERITAS NetBackupと連携し,同梱したパラメーターシートの設計値を元にバックアップポリシーを作成します。
このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。
・JP1/AOサーバ
JP1/AOが動作するサーバです。このサーバの任意のフォルダに記入済みのパラメーターシートを配置してください。
・バックアップ実行サーバ
JP1/VERITAS NetBackup(マスターサーバ)が動作するサーバです。本製品によってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
処理の概要を次に示します。
(1)パラメーターシートから値を読み出します。
(2)パラメーターシートの指定値に従い,JP1/VERITAS NetBackup上にバックアップポリシーを新規作成/初期化します。
(3)作成したバックアップポリシーの属性を設定します。
(4)バックアップポリシーにスケジュールを(3件まで)追加し,スケジュールの属性を設定します。
(5)バックアップポリシーにクライアントを追加します。
(6)バックアップポリシーにファイルリストを追加します。
JP1/AOサーバのOSによって,次の形式のパラメーターシートが利用可能です。
・Windows環境の場合,Excel形式またはCSV形式のパラメーターシートを利用することができます。
・UNIX環境の場合,CSV形式のパラメーターシートを利用することができます。
次の手順でパラメーターシートに設定値を記入し,JP1/AOサーバに配置してください。
【Excel形式の場合】
(1)パラメーターシートの「ポリシー」タブに設定値を記入します。
(2)変更したパラメーターシートをJP1/AOサーバに配置します。
【CSV形式の場合】
(1)パラメーターシートの「ポリシー」シートに設定値を記入します。
(2)「AOインプット」シートを「CSV(コンマ区切り)」形式で保存します。
(3)保存したCSVファイルをJP1/AOサーバに配置します。このとき,JP1/AOサーバがWindows環境の場合は改行コードがCR+LFであることを,UNIX環境の場合は改行コードがLFであることを確認してください。
プロパティ設定の留意点を次に示します。
・JP1/AOサーバに配置したパラメーターシートのフルパスをjp1veritas.paramSheetPathに指定してください。
JP1/AOサーバ,実行対象サーバのOSがWindowsの場合,このサービステンプレートの実行にはAdministratorユーザ(ビルトインAdministratorアカウント)が必要です。各サーバにadministratorユーザ(ビルトインAdministratorアカウント)が存在しない場合,または,無効の場合,システムアカウントで実行を行うサービス「JP1/VERITASのバックアップポリシー作成(SYSTEM)」を実行してください。
前提条件
【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品】/【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 12-00以降
【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品】
・JP1/VERITAS NetBackup 7.6,7.7
・JP1/VERITAS NetBackup 8.0,8.1,8.2,8.3
・JP1/VERITAS NetBackup 9.0,9.1
【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
・Windows Server 2016 Standard/Datacenter
・Windows Server 2019 Standard/Datacenter
【サービステンプレート実行対象システム内前提製品の使用条件】
特になし。
実行権限
ビルトイン Administrator
バージョン
03.01.02
タグ
Control JP1,VERITAS
プロパティ一覧
プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。
プロパティグループ |
説明 |
初期表示 |
---|---|---|
JP1/VERITAS NetBackup構成情報 |
JP1/VERITAS NetBackupの構成情報を設定してください。 |
表示されます。 |
パラメーターシート情報 |
バックアップポリシーのパラメーターシート情報を設定してください。 |
表示されます。 |
[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。
- (凡例)
-
○:プロパティの指定は必須です。
△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
入出力種別 |
共有設定 |
必須区分 |
プロパティグループ |
---|---|---|---|---|---|---|
jp1veritas.targetHost |
バックアップ実行サーバのホスト名 |
JP1/VERITAS NetBackup マスターサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。 |
入力 |
無効 |
○ |
JP1/VERITAS NetBackup構成情報 |
[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
入出力種別 |
共有設定 |
必須区分 |
プロパティグループ |
---|---|---|---|---|---|---|
jp1veritas.paramSheetPath |
パラメーターシートのパス |
JP1/AOサーバに格納されたバックアップポリシーのパラメーターシートのフルパスを指定してください。 |
入力 |
無効 |
○ |
パラメーターシート情報 |
[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。
プロパティキー |
入力可能文字 |
---|---|
jp1veritas.targetHost |
256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。 |
[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。
プロパティキー |
入力可能文字 |
---|---|
jp1veritas.paramSheetPath |
256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」および末尾の「¥」,「/」を除く。 |
フロー仕様詳細
フロー仕様詳細を次の表に示します。
階層 |
[タスク詳細]画面での表示名 |
ステップ名 |
部品 |
||
---|---|---|---|---|---|
部品名 |
説明 |
エラー時の回復方法 |
|||
1 |
パラメーターシート読み込み1 |
パラメーターシート読み込み1 |
CSV・Excelの行データ取得 |
パラメーターシートから基本情報と1件目のスケジュールを読み出します。 |
エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |
2 |
バックアップポリシーの作成 |
バックアップポリシーの作成 |
バックアップポリシーの作成 |
バックアップポリシーを作成します。 |
エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。 |
3 |
バックアップポリシー(VMware)の初期化 |
バックアップポリシー(VMware)の初期化 |
バックアップポリシー(VMware)の初期化 |
バックアップポリシーを初期化します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
4 |
バックアップポリシー(VMware)の属性設定 |
バックアップポリシー(VMware)の属性設定 |
バックアップポリシー(VMware)の属性変更 |
バックアップポリシーに属性を設定します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
5 |
スケジュール作成判定1 |
スケジュール作成判定1 |
値判定分岐部品 |
1件目のスケジュールラベルが設定されているか確認します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
6 |
階層フロー部品 |
1件目のスケジュールを追加します。 |
− |
||
7 |
バックアップポリシーへのスケジュール追加 |
スケジュールを追加します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
||
8 |
バックアップポリシーへのスケジュール属性変更 |
スケジュールの属性を設定します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
||
9 |
パラメーターシート読み込み2 |
パラメーターシート読み込み2 |
CSV・Excelの行データ取得 |
パラメーターシートから2件目のスケジュールを読み出します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
10 |
スケジュール作成判定2 |
スケジュール作成判定2 |
値判定分岐部品 |
2件目のスケジュールラベルが設定されているか確認します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
11 |
階層フロー部品 |
2件目のスケジュールを追加します。 |
− |
||
12 |
バックアップポリシーへのスケジュール追加 |
スケジュールを追加します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
||
13 |
バックアップポリシーへのスケジュール属性変更 |
スケジュールの属性を設定します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
||
14 |
パラメーターシート読み込み3 |
パラメーターシート読み込み3 |
CSV・Excelの行データ取得 |
パラメーターシートから3件目のスケジュールを読み出します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
15 |
スケジュール作成判定3 |
スケジュール作成判定3 |
値判定分岐部品 |
3件目のスケジュールラベルが設定されているか確認します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
16 |
階層フロー部品 |
3件目のスケジュールを追加します。 |
− |
||
17 |
バックアップポリシーへのスケジュール追加 |
スケジュールを追加します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
||
18 |
バックアップポリシーへのスケジュール属性変更 |
スケジュールの属性を設定します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
||
19 |
クライアントの追加 |
クライアントの追加 |
バックアップポリシーへのクライアント追加 |
バックアップポリシーにクライアントを追加します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |
20 |
ファイルの追加 |
ファイルの追加 |
バックアップポリシーへのファイルリスト追加 |
バックアップポリシーにファイルリストを追加します。 |
エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。 |