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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


2.4.9 JP1/VERITASのバックアップポリシー作成(SYSTEM)

機能

このサービステンプレートは,JP1/VERITAS NetBackupと連携し,同梱したパラメーターシートの設計値を元にバックアップポリシーを作成します。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・JP1/AOサーバ

 JP1/AOが動作するサーバです。このサーバの任意のフォルダに記入済みのパラメーターシートを配置してください。

・バックアップ実行サーバ

 JP1/VERITAS NetBackup(マスターサーバ)が動作するサーバです。本製品によってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

処理の概要を次に示します。

(1)パラメーターシートから値を読み出します。

(2)パラメーターシートの指定値に従い,JP1/VERITAS NetBackup上にバックアップポリシーを新規作成/初期化します。

(3)作成したバックアップポリシーの属性を設定します。

(4)バックアップポリシーにスケジュールを(3件まで)追加し,スケジュールの属性を設定します。

(5)バックアップポリシーにクライアントを追加します。

(6)バックアップポリシーにファイルリストを追加します。

JP1/AOサーバのOSによって,次の形式のパラメーターシートが利用可能です。

・Windows環境の場合,Excel形式またはCSV形式のパラメーターシートを利用することができます。

・UNIX環境の場合,CSV形式のパラメーターシートを利用することができます。

次の手順でパラメーターシートに設定値を記入し,JP1/AOサーバに配置してください。

【Excel形式の場合】

(1)パラメーターシートの「ポリシー」タブに設定値を記入します。

(2)変更したパラメーターシートをJP1/AOサーバに配置します。

【CSV形式の場合】

(1)パラメーターシートの「ポリシー」シートに設定値を記入します。

(2)「AOインプット」シートを「CSV(コンマ区切り)」形式で保存します。

(3)保存したCSVファイルをJP1/AOサーバに配置します。このとき,JP1/AOサーバがWindows環境の場合は改行コードがCR+LFであることを,UNIX環境の場合は改行コードがLFであることを確認してください。

プロパティ設定の留意点を次に示します。

・JP1/AOサーバに配置したパラメーターシートのフルパスをjp1veritas.paramSheetPathに指定してください。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品】/【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 12-00以降

【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品】

 ・JP1/VERITAS NetBackup 7.6,7.7

 ・JP1/VERITAS NetBackup 8.0,8.1,8.2,8.3

 ・JP1/VERITAS NetBackup 9.0,9.1

【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

【サービステンプレート実行対象システム内前提製品の使用条件】

 特になし。

実行権限

Administratorsグループに所属するユーザー

バージョン

03.10.02

タグ

Control JP1,VERITAS

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

JP1/VERITAS NetBackup構成情報

JP1/VERITAS NetBackupの構成情報を設定してください。

表示されます。

パラメーターシート情報

バックアップポリシーのパラメーターシート情報を設定してください。

表示されます。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1veritas.targetHost

バックアップ実行サーバのホスト名

JP1/VERITAS NetBackup マスターサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

入力

無効

○ 

JP1/VERITAS NetBackup構成情報

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1veritas.paramSheetPath

パラメーターシートのパス

JP1/AOサーバに格納されたバックアップポリシーのパラメーターシートのフルパスを指定してください。

入力

無効

○ 

パラメーターシート情報

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1veritas.targetHost

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1veritas.paramSheetPath

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」および末尾の「¥」,「/」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

パラメーターシート読み込み(SYSTEM)1

パラメーターシート読み込み(SYSTEM)1

CSV・Excelの行データ取得(SYSTEM)

パラメーターシートから基本情報と1件目のスケジュールを読み出します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

2

バックアップポリシーの作成

バックアップポリシーの作成

バックアップポリシーの作成

バックアップポリシーを作成します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3

バックアップポリシー(VMware)の初期化

バックアップポリシー(VMware)の初期化

バックアップポリシー(VMware)の初期化

バックアップポリシーを初期化します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

4

バックアップポリシー(VMware)の属性設定

バックアップポリシー(VMware)の属性設定

バックアップポリシー(VMware)の属性変更

バックアップポリシーに属性を設定します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

5

スケジュール作成判定1

スケジュール作成判定1

値判定分岐部品

1件目のスケジュールラベルが設定されているか確認します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

6

階層フロー部品

1件目のスケジュールを追加します。

− 

7

バックアップポリシーへのスケジュール追加

スケジュールを追加します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

8

バックアップポリシーへのスケジュール属性変更

スケジュールの属性を設定します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

9

パラメーターシート読み込み(SYSTEM)2

パラメーターシート読み込み(SYSTEM)2

CSV・Excelの行データ取得(SYSTEM)

パラメーターシートから2件目のスケジュールを読み出します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

10

スケジュール作成判定2

スケジュール作成判定2

値判定分岐部品

2件目のスケジュールラベルが設定されているか確認します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

11

階層フロー部品

2件目のスケジュールを追加します。

− 

12

バックアップポリシーへのスケジュール追加

スケジュールを追加します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

13

バックアップポリシーへのスケジュール属性変更

スケジュールの属性を設定します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

14

パラメーターシート読み込み(SYSTEM)3

パラメーターシート読み込み(SYSTEM)3

CSV・Excelの行データ取得(SYSTEM)

パラメーターシートから3件目のスケジュールを読み出します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

15

スケジュール作成判定3

スケジュール作成判定3

値判定分岐部品

3件目のスケジュールラベルが設定されているか確認します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

16

階層フロー部品

3件目のスケジュールを追加します。

− 

17

バックアップポリシーへのスケジュール追加

スケジュールを追加します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

18

バックアップポリシーへのスケジュール属性変更

スケジュールの属性を設定します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

19

クライアントの追加

クライアントの追加

バックアップポリシーへのクライアント追加

バックアップポリシーにクライアントを追加します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。

20

ファイルの追加

ファイルの追加

バックアップポリシーへのファイルリスト追加

バックアップポリシーにファイルリストを追加します。

エラーの原因を取り除き,作成されたバックアップポリシーを削除したあと,サービスを再実行してください。