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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation コマンド・API リファレンス 


1.7.6 restoresystem(JP1/AOシステムのリストア)

機能

backupsystemコマンドで取得したJP1/AOの設定情報やデータベース情報のバックアップデータをリストアします。

コマンド実行時にリストアするデータを次に示します。

注※

リストア後のタスクおよびデバッグタスクの状態は次のように変更されます。

表1‒18 バックアップ時とリストア後のタスクおよびデバッグタスクの状態

バックアップ時のタスクおよびデバッグタスクの状態

リストア後のタスクおよびデバッグタスクの状態

待機中

キャンセル(タスクおよびデバッグタスクの終了日時にはリストアした日時が設定されます)

保留中

実行中

失敗

応答待ち中

異常検出

停止中

正常終了

正常終了

失敗

失敗

キャンセル

キャンセル

形式

restoresystem
     /dir バックアップデータのパス
     [/auto]

引数

/dir バックアップデータのパス

backupsystemコマンドで指定したバックアップデータが格納されているバックアップフォルダのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。

/auto

JP1/AO,JP1/OAおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行します。このオプションを省略した場合は,JP1/AO,JP1/OAおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行しません。

なお,クラスタ環境でこのオプションを指定する場合は,クラスタソフトに登録したサービスがオフラインである必要があります。

格納先

Windowsの場合

JP1/AOのインストール先フォルダ\bin

Linuxの場合

/opt/jp1ao/bin

実行権限

Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。

注意事項

戻り値

コマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

正常に終了しました。

1

引数が不正です。

2

コマンドの実行を中断しました。

3

サービスの状態が不正です。

4

ほかのコマンドを実行中です。

7

パスの指定が不正です。

9

指定したパスが存在しません。

10

指定したパスにアクセスできません。

14

コマンドの実行権限がありません。

110

リストアの実行に失敗しました。

111

サービスの開始/停止に失敗しました。

113

バックアップファイルが不正です。

114

スケジューラーデータベースへのアクセスエラーが発生しました。

255

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

Windowsで,指定したバックアップフォルダ(C:\Users\Backup)のデータをリストアする場合のコマンドの使用例を示します。

restoresystem /dir C:\Users\Backup /auto