Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation コマンド・API リファレンス 


1.7.1 backupsystem(JP1/AOシステムのバックアップ)

機能

JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップして指定したフォルダにデータを格納します。

形式

backupsystem
     /dir バックアップデータのパス
     [/auto]

引数

/dir バックアップデータのパス

バックアップデータを収集する空のフォルダを絶対パスまたは相対パスで指定します。指定できるのはローカルディスクのフォルダだけです。指定するパスは,50文字以内をお勧めします。

/auto

JP1/AO,JP1/OAおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行します。このオプションを省略した場合は,JP1/AO,JP1/OAおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行しません。

なお,クラスタ環境でこのオプションを指定する場合は,クラスタソフトに登録したサービスがオフラインである必要があります。

格納先

Windowsの場合

JP1/AOのインストール先フォルダ\bin

Linuxの場合

/opt/jp1ao/bin

実行権限

Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。

注意事項

戻り値

コマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

正常に終了しました。

1

引数が不正です。

2

コマンドの実行を中断しました。

3

サービスの状態が不正です。

4

ほかのコマンドを実行中です。

7

パスの指定が不正です。

9

指定したパスが存在しません。

10

指定したパスにアクセスできません。

11

指定したフォルダが空ではありません。

14

コマンドの実行権限がありません。

100

バックアップの実行に失敗しました。

101

サービスの開始/停止に失敗しました。

103

スケジューラーデータベースへのアクセスエラーが発生しました。

255

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

Windowsで,指定したバックアップフォルダ(C:\Users\Backup)にデータをバックアップする場合のコマンドの使用例を示します。

backupsystem /dir "C:\Users\Backup" /auto