付録A.2 サービステンプレートの互換性について
上位または下位のJP1/AOとの互換性について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) [Service Builder]画面で作成したサービステンプレートおよび部品の互換性について
[Service Builder]画面で作成したサービステンプレートおよび部品の互換性を,次に示します。
- 上位バージョンとの互換性
サービステンプレートは,上位互換性を保証します。つまり,[Service Builder]画面で扱えるのは次のとおりです。ただし,一部の表示や操作がバージョンによって異なる場合があります。
下位バージョンでユーザーが作成したサービステンプレートパッケージ(*.st)
下位バージョンからJP1/AOサーバにインポートされたサービステンプレートおよび部品
- 下位バージョンとの互換性
サービステンプレートは,下位互換性を保証しません。[Service Builder]画面で作成したサービステンプレートを下位バージョンのJP1/AOに適用しようとした場合,インポート時にエラーとなることがあります。
- JP1/AOサーバのOSが異なる場合の互換性
ユーザーが作成したサービステンプレートは,OSの異なるJP1/AOサーバにインポートして利用できます。ただし,次の制限があります。
部品の入力プロパティのデフォルト値,およびフロー内の部品(ステップ)の入力プロパティの値に指定できるのは,ASCII文字だけです。
OSがLinuxのJP1/AOサーバにインポートできるのは,10-10以降のJP1/AOで作成されたサービステンプレートだけです。
(2) 下位バージョンのJP1/AOで作成したサービステンプレートに含まれるステップの互換性について
JP1/AO 10-10よりも下位のバージョンで作成したサービステンプレートに含まれるステップの一部は,JP1/AO 10-10と互換性がないため,処理内容の変更ができない場合があります。互換性のないステップは,次のように無彩色のアイコンで表示されます。
ステップで定義されている処理内容は変更できません。変更できるのは,ステップID,ステップ名,説明だけです。
ステップIDの初期値は「compatible.step」です。
同一階層内に,互換性のないステップが複数ある場合は,ステップIDの末尾に「_n」(n:2から始まるユニークな整数)」が付き,「ステップID_n」の形式の値となります。ステップIDはシステムによって自動で付与されます。「_n」はフローの順とは関係しません。
ステップの説明の初期値は空文字です。