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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


8.3.8 ステップ実行を中断できるタイミング

ステップは,ステップに含まれる部品の処理を実行する前後で中断できます。

部品の処理を実行する前とは,ステップの実行が開始され,ステップの入力プロパティが生成された直後のことです。このとき,ステップの状態は「中断中」になります。

部品の処理を実行した後とは,出力プロパティおよび戻り値が出力された直後のことです。このとき,ステップの状態は「中断中(実行後)」になります。

ステップを中断していると,ステッププロパティの値や戻り値を変更できます。そのため,ステッププロパティの値や戻り値に任意の値を指定したときの,部品の処理やフローの遷移を確認できます。これによって,部品の処理やフローの問題点を検証できます。また,部品の処理を実行する前に中断すると,そのあと,部品の処理を実行するかどうかを選択できます。

ただし,ステップの実行を中断できない部品もあります。

ヒント
  • デバッグの開始直後は,最初のステップの部品の処理を実行する前に,ステップが自動で中断されます。

  • 部品の処理を実行する際に,部品の戻り値が65以上となった場合(ステップの入力プロパティの値に誤りがあったときや,操作対象の機器のOSに接続できなかったときなど)は,部品の処理の実行後に中断する操作をしても,中断されないで,デバッグタスクの処理が進みます。