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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


3.4.4 後続ステップ実行条件について

前のステップの戻り値によって,後続のステップを実行するかどうかを設定します。

ステップの戻り値は,基本的には部品の戻り値と同じです。ステップの戻り値と部品の戻り値の関係については,「6.4.10 実行したコマンドまたはスクリプトの戻り値,部品の戻り値,ステップの戻り値の関係について」を参照してください。

サービス部品を使用したステップの場合の戻り値を次に示します。

後続ステップ実行条件の種類

[戻り値をしきい値により判定する]

判定値と警告値の設定例を次に示します。

図3‒6 判定値が「0」,警告値が未設定の場合(デフォルト)

[図データ]

  • 戻り値が判定値以下の場合は,後続のステップを実行します(正常終了)。

  • 戻り値が判定値より大きい場合は,後続のステップは実行されません(異常終了)。

図3‒7 判定値が「6」,警告値が「2」の場合

[図データ]

  • 戻り値が判定値以下の場合,後続のステップを実行します(正常終了)。ただし,戻り値が警告値以上,判定値以下の場合は,後続するステップを実行し,警告終了となります。この場合,警告値を超えて終了したことを示すため,タスクの状態は[失敗](タスク終了時),または[異常検出](タスク実行中)になります。[フロー]エリアには,警告終了したことがステップの状態として表示されます。警告値を指定する場合は,判定値以下の値を指定してください。なお,警告値の指定は省略できます。

  • 戻り値が判定値より大きい場合は,後続のステップは実行されません(異常終了)。

[戻り値によらず常に正常終了]

部品の戻り値に関係なく,常に後続のステップを実行します。

[戻り値によらず常に異常終了]

部品の戻り値に関係なく,常にステップを異常終了します。後続のステップは実行されません。

後続ステップ実行条件を設定できない部品

次のフローを制御する部品には,後続ステップ実行条件を設定できません。