Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


7.8 データベースをメンテナンスする手順(Windowsのクラスタ構成の場合)

JP1/AOのデータベースを最適な状態にするには,hcmds64dbtransコマンドを実行してデータベースを再編成します。

重要

タスクが自動アーカイブされる契機で,データベースの無効領域が解放されます。日々の無効領域の解放で解消できないフラグメンテーションは,データベースの再編成によって解消できます。データベースの再編成は,定期的な保守作業でJP1/AOを停止する契機に計画するか,年に1回程度の契機で計画することを検討してください。

タスクが自動アーカイブされる時刻については,マニュアルJP1/AO 構築ガイド-「ユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)」のトピックを参照してください。

操作できる権限およびロール:

OSのAdministrators権限およびクラスタの管理権限を持つドメインユーザー

データベースをメンテナンスするには(クラスタ構成の場合):

  1. 実行中,応答待ち中,異常検出,長期実行中,および停止中の状態のタスクがないことを確認します。ある場合は,タスクを実行停止するか,正常終了または失敗の状態になるまで待ちます。

  2. クラスタソフト上に登録されている次のサービスおよびスクリプトをオフラインにします。

    • HAutomation Engine Web Service

    • Hitachi Command Suite製品のサービス

    • HiRDB/ClusterService _HD1

    • HBase 64 Storage Mgmt Web Service

    • HBase 64 Storage Mgmt SSO Service

    • HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service

  3. hcmds64dbsrvコマンドにstartオプションを指定して実行し,データベースを起動します。

  4. hcmds64dbtransコマンドに次のオプションを指定して実行し,JP1/AOのデータベースをエクスポートします。

    • exportオプション

    • workpathオプション

      作業用フォルダパスを指定してください。

    • fileオプション

      アーカイブファイルパスを指定してください。

  5. hcmds64dbtransコマンドに次のオプションを指定して実行し,JP1/AOのデータベースをインポートします。

    • importオプション

    • typeオプション

      「Automation」を指定してください。

    • workpathオプション

      作業用フォルダパスを指定してください。

    • fileオプション

      アーカイブファイルパスを指定してください。

  6. hcmds64dbsrvコマンドにstopオプションを指定して実行し,データベースを停止します。

  7. クラスタソフト上に登録されている次のサービスおよびスクリプトをオンラインにします。

    • HAutomation Engine Web Service

    • HBase 64 Storage Mgmt Web Service

    • HBase 64 Storage Mgmt SSO Service

    • HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service

    • Hitachi Command Suite製品のサービス

    • HiRDB/ClusterService _HD1

操作結果:

JP1/AOのデータベースが再編成されます。

重要

データベースが破損してrestoresystemコマンドおよびhcmds64dbtransコマンドを使用しても復旧できない場合,hcmds64dbrepairコマンドでデータベースを回復してください。