Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


7.4 JP1/AOシステムをリストアする手順(非クラスタ構成の場合)

JP1/AOのリプレースやデータベースのメンテナンスなどを実施したあと,JP1/AOのバックアップしたデータをサーバにリストアします。

重要
  • JP1/AOのバックアップ・リストア時には,タスクの詳細情報の一部(ステップ一覧および進捗状況)が削除されたり,タスクの状態が一部変更されたりします。

    バックアップ作業の前にlisttasksコマンドを実行することで,タスク詳細情報を出力しておくことができます。また,出力したタスク詳細情報を使用して,リストア後にsubmittaskコマンドを実行すると,指定日時実行タスクおよび定期実行タスクを同一の設定で別のタスクとして一括再登録できます。

  • backupsystemコマンドを実行して,バックアップデータを作成します。

  • バックアップ時のホストとリストア先のホストで,次の項目が同じであることを確認します。

    ・JP1/AOのインストール先のフォルダパス

    ・インストールされているJP1/AOのバージョン,リビジョンおよび限定コード※1

    ・ホスト名※2

    ・IPアドレス

    ・システムのロケール

    注※1 JP1/AOのバージョン,リビジョンおよび限定コードは,[バージョン]ダイアログボックスで確認できます。

    注※2 JP1/AOサーバのホスト名を変更する手順や,ホスト名が異なる環境に対してリプレースをする手順の中でリストアする場合は,ホスト名を同じにする必要はありません。

操作できる権限およびロール:

OSのAdministrators権限またはroot権限を持つユーザー

JP1/AOシステムをリストアするには(非クラスタ構成の場合):

  1. 実行中,応答待ち中,異常検出,長期実行中,および停止中の状態のタスクがないことを確認します。ある場合は,タスクを実行停止するか,正常終了または失敗の状態になるまで待ちます。

  2. hcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行し,JP1/AOシステムを停止します。

  3. restoresystemコマンドを実行して,JP1/AOの設定情報やデータベース情報をリストアします。

    ヒント

    restoresystemコマンドでは,次のファイルはリストアされません。必要に応じて手動で再配置してください。

    • https接続用のSSLサーバ証明書ファイル

    • https接続用の秘密鍵ファイル

    • 公開鍵認証用の秘密鍵ファイル

    https接続用のファイルはuser_httpsd.confファイル,公開鍵認証用のファイルはユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)で定義されている,それぞれの格納先に配置してください。

  4. リストア先の環境に合わせて,次の定義ファイルを再設定します。

    これらの定義ファイルは,バックアップはされますが,リストアはされません。

    • 外部認証サーバ連携コンフィグファイル(exauth.properties)

    • セキュリティ定義ファイル(security.conf)

    • ポート番号変更の設定(user_httpsd.conf)

    なお,定義ファイルは次のフォルダに格納されています。

    • バックアップ先フォルダ\HBase\base\confまたはバックアップ先フォルダ/HBase/base/conf

    • バックアップ先フォルダ\HBase\base\httpsd.confまたはバックアップ先フォルダ/HBase/base/httpsd.conf

  5. JP1/AOとWebブラウザー間でhttps接続を使用している場合は,https接続を有効にします。

  6. JP1/AOとWebブラウザー間のポート番号との通信で使用するポート番号を変更している場合は,ポート番号の変更手順に従い再設定します。

  7. hcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行し,JP1/AOシステムを開始します。

操作結果:

指定したホストにデータがリストアされます。