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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


7.3 JP1/AOシステムをバックアップする手順(Linuxのクラスタ構成の場合)

JP1/AOのリプレースやデータベースのメンテナンスなどを実施する前に,JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップします。

重要
  • JP1/AOのバックアップ・リストア時には,タスクの詳細情報の一部(ステップ一覧および進捗状況)が削除されたり,タスクの状態が一部変更されたりします。

  • バックアップファイルを格納するフォルダに,十分な空き容量があることを確認します。バックアップファイルの容量に加えて,20MBの空き容量があることが目安です。

操作できる権限およびロール:

OSのroot権限およびクラスタの管理権限を持つユーザー

JP1/AOシステムをバックアップするには(クラスタ構成の場合):

  1. 実行中,応答待ち中,異常検出,長期実行中,および停止中の状態のタスクがないことを確認します。ある場合は,タスクを実行停止するか,正常終了または失敗の状態になるまで待ちます。

  2. クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオフラインにします。

  3. 次のリソースの起動,停止,および動作監視を無効にします。手順の詳細はクラスタソフトのドキュメントを参照してください。

    • 共通コンポーネントのデータベース

    • HBase 64 Storage Mgmt SSO Service

    • HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service

    • HBase 64 Storage Mgmt Web Service

    • HAutomation Engine Web Service

  4. クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオンラインにします。

  5. backupsystemコマンドを実行して,JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップします。

    ヒント

    backupsystemコマンドでは,次のファイルはバックアップされません。必要に応じて手動でバックアップしてください。

    • https接続用のSSLサーバ証明書ファイル

    • https接続用の秘密鍵ファイル

    • 公開鍵認証用の秘密鍵ファイル

    • 作成したクラスタサービス制御コマンド

  6. クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオフラインにします。

  7. 次のリソースの起動,停止,および動作監視を有効にします。手順の詳細はクラスタソフトのドキュメントを参照してください。

    • 共通コンポーネントのデータベース

    • HBase 64 Storage Mgmt SSO Service

    • HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service

    • HBase 64 Storage Mgmt Web Service

    • HAutomation Engine Web Service

  8. クラスタソフト上で,JP1/AOが登録されたリソースグループをオンラインにします。

操作結果:

指定したバックアップフォルダに,データがバックアップされます。