7.2 JP1/AOシステムをバックアップする手順(Windowsのクラスタ構成の場合)
JP1/AOのリプレースやデータベースのメンテナンスなどを実施する前に,JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップします。
- 重要
JP1/AOのバックアップ・リストア時には,タスクの詳細情報の一部(ステップ一覧および進捗状況)が削除されたり,タスクの状態が一部変更されたりします。
バックアップファイルを格納するフォルダに,十分な空き容量があることを確認します。バックアップファイルの容量に加えて,20MBの空き容量があることが目安です。
操作できる権限およびロール:
OSのAdministrators権限およびクラスタの管理権限を持つドメインユーザー
JP1/AOシステムをバックアップするには(クラスタ構成の場合):
実行中,応答待ち中,異常検出,長期実行中,および停止中の状態のタスクがないことを確認します。ある場合は,タスクを実行停止するか,正常終了または失敗の状態になるまで待ちます。
クラスタソフト上に登録されている次のサービスおよびスクリプトをオフラインにします。
HAutomation Engine Web Service
HBase 64 Storage Mgmt Web Service
HBase 64 Storage Mgmt SSO Service
HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service
Hitachi Command Suite製品のサービス
hcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行し,JP1/AOシステムを停止します。
クラスタソフト上に登録されているサービス「HiRDB/ClusterService _HD1」をオフラインにします。
クラスタソフト上に登録されている次のサービスおよびスクリプトのフェールオーバーを抑止します。
クラスタソフトで,リソースが失敗状態になった場合は再起動しないよう設定します。
HiRDB/ClusterService _HD1
HBase 64 Storage Mgmt SSO Service
HBase 64 Storage Mgmt Web Service
HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service
HAutomation Engine Web Service
Hitachi Command Suite製品のサービス
backupsystemコマンドを実行して,JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップします。
- ヒント
backupsystemコマンドでは,次のファイルはバックアップされません。必要に応じて手動でバックアップしてください。
https接続用のSSLサーバ証明書ファイル
https接続用の秘密鍵ファイル
公開鍵認証用の秘密鍵ファイル
hcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行し,JP1/AOシステムを停止します。
クラスタソフト上に登録されている次のサービスおよびスクリプトのフェールオーバーを有効化します。
クラスタソフトで,リソースが失敗状態になった場合は現在のノードでリソースの再起動を試みる設定と,再起動に失敗した場合は対象のリソースをフェールオーバーする設定をします。
HiRDB/ClusterService _HD1
HBase 64 Storage Mgmt SSO Service
HBase 64 Storage Mgmt Web Service
HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service
HAutomation Engine Web Service
Hitachi Command Suite製品のサービス
クラスタソフト上に登録されている次のサービスおよびスクリプトをオンラインにします。
HiRDB/ClusterService _HD1
HBase 64 Storage Mgmt SSO Service
HBase 64 Storage Mgmt Web Service
HBase 64 Storage Mgmt Web SSO Service
HAutomation Engine Web Service
Hitachi Command Suite製品のサービス
操作結果:
指定したバックアップフォルダに,データがバックアップされます。