1.6.9 タスクに含まれる部品の同時実行数の上限について
タスクに含まれる部品について,1つのJP1/AOシステム内で同時実行できる部品の数には上限があります。同時実行できる部品の数の上限は,通常のタスクが100まで,デバッグタスクが10までで,それぞれ別に管理されています。この数を超える部品を実行した場合,現在実行している部品が終了するまで,部品の実行開始前の状態で滞留します。
滞留している部品の動作は次のとおりです。
ステップの状態は「実行中」になります。
ステップの開始日時は設定されます。ただし,部品の処理は開始されません。
デバッグタスクの場合,デバッグ実行時に中断する設定や操作をしても,「実行中」から「中断中」に遷移しません。これは,中断状態に遷移する前に滞留するためです。
タスクログには,部品実行を開始した旨のメッセージは出力されません。これは,メッセージを出力する前で滞留するためです。
同時実行数の上限が原因で部品が滞留していることを知るためには,実行中の部品の個数を数えて,同時実行数の上限を超えていないかを確認してください。実行中の部品の個数は,[フロー]エリアに表示されるタスク一覧またはデバッグタスク一覧の実行中の部品を数えることで確認できます。