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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


1.6.8 ステップの状態一覧

[フロー]エリアでは,実行中のタスクがフローのどのステップまで進んでいるのかを,視覚的に確認できます。ステップにアロー条件式を設定している場合には,アローの状態を示すアイコンが表示されます。ステップの状態とアイコンの表示を,表「ステップの状態と説明」に,アローの状態とアイコンの表示を,表「アローの状態と説明」に示します。

表1‒8 ステップの状態と説明

項番

分類

ステップの状態

説明

アイコン

1

待機

待機中

次のどれかを示す状態です。

  • タスクが生成されてから実行開始されるまでの状態

  • 先行のステップの終了を待っている状態

[図データ]

2

繰り返し実行待ち

繰り返し実行部品配下のステップや繰り返し実行フローが,繰り返し実行に入る前の状態です。

例えば,次のような場合に繰り返し実行待ちとなります。

  • 繰り返し実行部品が実行される前

  • デバッガ機能で,繰り返し実行部品のステップがスキップされた場合

  • 繰り返し実行部品より前でタスクが終了した場合

  • 繰り返し実行中に同時実行可能な最大数※1を超えて繰り返し実行された場合の待ち状態

[図データ]

3

実行

中断中

部品の処理が開始する直前で中断していることを示す状態です。

[図データ]

4

中断中(実行後)

部品の処理が終了した直後で中断していることを示す状態です。この状態は,サービステンプレートのデバッグ時に表示されます。

[図データ]

5

実行中

部品の処理が実行中であることを示す状態です。

[図データ]

6

応答待ち中

部品の処理で,ユーザーの応答入力が必要となっていることを示す状態です。

[図データ]

7

異常検出

一部の部品の処理で異常を検出した後,後続のステップを実行していることを示す状態です。

[図データ]

8

停止

正常終了

対応するステップが正常に終了したことを示す状態です。

[図データ]

9

失敗

対応するステップが正常に終了しなかったことを示す状態です。

例えば,次のような場合に失敗となります。

  • 対応するステップが異常検出によって停止された場合

  • ユーザーによってタスクが停止され,停止処理が完了した場合

  • 後続ステップ実行条件によって戻り値が異常終了と判断された場合

[図データ]

10

警告終了

後続実行条件によって対応するステップが警告を検出して終了したことを示す状態です。

[図データ]

11

未実行

対応するステップが実行されなかったことを示す状態です。※2

[図データ]

12

計画未実行

分岐部品で分岐しなかったことで,対応するステップが実行されなかったことを示す状態です。

[図データ]

注※1

繰り返し実行中に同時に実行可能な最大数は,ユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)で指定してください。

注※2

「戻り値判定分岐部品」または「値判定分岐部品」でフローが分岐した結果,未実行になったステップを除きます。

なお,ステップの状態や部品の種類によって,表示されないステップの状態があります。ステップの状態と各ステップの表示可否を次に示します。

表1‒9 ステップの状態と各ステップの表示可否

項番

分類

ステップの状態

階層化ステップ(階層フロー部品)

繰り返しステップ

繰り返し実行フロー

通常ステップ

1

待機

待機中

2

繰り返し実行待ち

×

3

実行

中断中

×

×

4

中断中(実行後)

×

×

×

5

実行中

6

応答待ち中

×

×

×

7

異常検出

×

×

8

停止

正常終了

9

失敗

10

警告終了

11

未実行

12

計画未実行

×

(凡例)

○:表示されます。 ×:表示されません。

注※

繰り返し実行部品の配下に存在する場合,ステップの状態は繰り返し実行待ちになります。

表1‒10 アローの状態と説明

アローの状態

説明

アイコン

TRUE

対応するステップが,実行する条件にマッチしていることを示す状態です。

[図データ]

FALSE

対応するステップが,実行する条件にマッチしていないことを示す状態です。

[図データ]

未実行

対応するステップが,実行されなかったことを示す状態です。

[図データ]