付録A.2 エージェントレス接続先の前提条件
JP1/AOで使用できるエージェントレス接続先の前提条件※について説明します。
エージェントレス接続先としてサポートするOSについては,リリースノートを参照してください。
JP1/AOサーバとエージェントレス接続先との通信で使用できるプロトコルについては,マニュアルJP1/AO サービステンプレートリファレンスの「各部品で使用できるプロトコル一覧」のトピックを参照してください。
基本部品のサポートOSについては,マニュアルJP1/AO サービステンプレートリファレンスの「エージェントレス接続先として使用できる操作対象の機器」のトピックを参照してください。
また,JP1/AOが提供するサービステンプレートおよび部品のサポートOSについては,マニュアルJP1/AO サービステンプレートリファレンスの各サービステンプレートおよび部品の説明を参照してください。
注※
ローカル実行機能が有効の場合,ローカルホストについては前提条件を満たす必要はありません。
エージェントレス接続先としてWindowsを使用する場合,接続できるユーザーと管理共有の設定について,次の条件があります。
- 〈この項の構成〉
(1) エージェントレス接続先に接続できるユーザー
エージェントレス接続先のWindowsでは,次のユーザーが使用できます。
ビルトイン Administrator
Administratorsグループに所属するユーザー※1※2
Active Directoryのビルトイン Administrator
Active DirectoryのDomain Adminグループに所属するユーザー※1※2
- 注※1
コンテンツ部品がSystemアカウントの権限で実行する設定になっている場合,または汎用コマンド実行部品のプロパティ「runAsSystem」に「true」を指定している場合,Systemアカウントの権限でコマンドが実行されます。
- 注※2
エージェントレス接続先のOSが次のどれかの条件を満たす場合は,レジストリーを設定してください。
Windows Server 2008 R2でUAC機能が有効になっている場合
Windows Server 2012以降の場合
表A‒5 レジストリーの設定(ローカルユーザーの設定) 項目
値
レジストリーキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
レジストリーエントリー
LocalAccountTokenFilterPolicy
レジストリーエントリーに設定する値
1 (DWORD)
- ヒント
次のコマンドでも設定できます。
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System /v LocalAccountTokenFilterPolicy /t REG_DWORD /d 1
(2) 管理共有の設定
Windowsのエージェントレス接続先で,次の部品を使ったサービステンプレートを使用する場合は,管理共有を有効にする必要があります。
汎用コマンド実行部品
ファイル転送部品
コンテンツ部品
管理共有が無効な場合は,次のレジストリーを設定したあとエージェントレス接続先のOSを再起動してください。
項目 |
値 |
---|---|
レジストリーキー |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Lanmanserver\parameters |
レジストリーエントリー |
AutoShareServer |
レジストリーエントリーに設定する値 |
1 (DWORD) |
- ヒント
次のコマンドでも設定できます。
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Lanmanserver\parameters /v AutoShareServer /t REG_DWORD /d 1
- 重要
-
複数のJP1/AOサーバから,1つのWindowsのエージェントレス接続先に接続する場合は,接続先プロパティファイルを設定する必要があります。詳細は,マニュアルJP1/AO 構築ガイド-「接続先プロパティファイル(接続先名.properties)」のトピックを参照してください。