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JP1 Version 12 IT 運用自動化 基本ガイド


3.4.4 実行する処理に合わせてプロパティを設定する

ステップおよびサービスのプロパティを設定することで,あらかじめメール通知の宛先を設定しておいたり,ステップ間で値を受け渡したりできます。

ここでは例として,リモートコマンド実行およびメール通知部品のプロパティを次のとおり設定します。

前提条件

操作手順

  1. [フロー]エリアで,[リモートコマンド実行]を選択します。

  2. [ステッププロパティ]エリアの[プロパティ]タブから,出力プロパティのアイコンをクリックします。

  3. [標準出力プロパティ1]の行を選択し,鉛筆アイコンをクリックします。

    [図データ]

  4. [出力プロパティマッピング]ダイアログボックスの[設定方法][指定しない]のラジオボタンを選択します。

  5. [OK]ボタンをクリックします。

  6. [フロー]エリアで,[メール通知部品]を選択します。

  7. [ステッププロパティ]エリアの[プロパティ]タブから,入力プロパティのアイコンをクリックします。

  8. [Toメールアドレス][値]に,送信先のメールアドレスを入力します。

    [図データ]

  9. [ステッププロパティ]エリアにある[メール本文]の行を選択し,鉛筆アイコンをクリックします。

    [入力プロパティマッピング]ダイアログボックスが表示されます。

  10. [ステップツリー]の中から[リモートコマンド実行][標準出力プロパティ1]を選択し,[OK]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    [メール本文]の値に,[標準出力プロパティ1]を表す文字列が表示されます。

  11. [Service Builder Edit]画面の上部にある[プロパティ]タブをクリックします。

  12. 設定したいプロパティを選択して,[デフォルト値]に値を設定します。

    [図データ]

    ここでは次のサービスプロパティを設定します。この画面で指定した値が,サービス実行時にデフォルトとして表示されます。

    表3‒2 サービスプロパティの設定例

    サービスプロパティ

    設定する値

    [実行対象サーバのホスト名]

    コマンドを実行する対象のホスト名またはIPアドレス

    [実行するコマンド]

    tasklist

操作結果

リモートコマンド実行およびメール通知部品のプロパティが設定できました。

注意

tasklistコマンドの実行結果が1,024文字を超えた場合,1,024文字よりあとの文字はメールに記載されません。

次の作業

プロパティが設定できたら,次はサービステンプレートをビルドします。