Hitachi

JP1 Version 12 IT 運用自動化 基本ガイド


用語解説

(英字)

Adminロール

ロールの一種です。このロールを設定されたユーザーグループは,サービスグループの管理,サービステンプレートの管理,サービステンプレートの開発,サービスの管理,およびサービスの実行ができます。

Developロール

ロールの一種です。このロールを設定されたユーザーグループは,サービステンプレートの管理,サービステンプレートの開発,サービスの管理,およびサービスの実行ができます。

Hitachi Command Suite

ストレージ環境の構築から監視まで,機種に関係なく複数のストレージシステムを一括で管理する製品です。

JP1/Automatic Operation

運用手順の自動化に必要な機能を提供し,ランブックオートメーションに対応する製品です。

JP1/Automatic Operation Content Pack

複数のサービステンプレートをパッケージングした製品です。仮想サーバの運用やクラウド対応の運用など,さまざまな種類・分野に対応したサービステンプレートを提供しています。

JP1資源グループ

JP1/Baseでは,ジョブやイベントなどの管理対象(資源)を幾つかのグループに分けて管理します。この管理対象(資源)を分けたグループのことをJP1資源グループと呼びます。

JP1ユーザー

JP1/Baseで管理されるユーザーです。JP1/Baseとの外部認証連携を設定すれば,JP1ユーザーでJP1/AOにログインできます。

Modifyロール

ロールの一種です。このロールを設定されたユーザーグループは,サービスの管理,およびサービスの実行ができます。

Submitロール

ロールの一種です。このロールを設定されたユーザーグループは,サービスの実行ができます。

User Management権限

すべてのユーザーアカウントを操作するための権限です。User Management権限を持つユーザーは,ユーザーの管理およびユーザーグループの管理の機能を利用できます。

(ア行)

エージェントレス接続先

サービスの操作対象としてJP1/AOで管理する接続先ホストのことです。サービスグループと関連づけて管理することでユーザーから接続先へのアクセスを制限できます。

(カ行)

開発サービステンプレート

ユーザーが作成中のサービステンプレートです。または,リリースサービステンプレートを複製して作成したサービステンプレートです。開発環境で使用します。

開発部品

ユーザーが作成中の部品です。または,既存の部品を複製して作成した部品です。開発環境で使用します。

関連線

ステップとステップを繋ぐ線です。業務に必要なステップを配置し,関連線で繋ぐことで,処理の実行順序を定義できます。

共通コンポーネント

Hitachi Command Suite製品と共通して使用する機能を集めたものです。共通コンポーネントはJP1/AOの一部としてインストールされ,ユーザーの管理やログ出力,各種コマンドなどの機能を提供します。

コンポーネント

サービステンプレートのフローにステップとして配置できる,部品およびリリースサービステンプレートのことです。

(サ行)

サービス

JP1/AOでは,インポートしたサービステンプレートに環境に応じたプロパティ値を入力したものをサービスと呼びます。サービスを実行することで,運用手順を自動処理できます。

サービス共有プロパティ

JP1/AOで実行するサービス間でプロパティ値を共有するプロパティです。例えば,接続先サーバのホスト名,ユーザーID,およびパスワードをサービス共有プロパティとして定義しておくと,サービス実行の際,これらの定義済みサーバ情報の入力を省けるようになります。JP1/AOがあらかじめ提供しているサービス共有プロパティは,ビルトインサービス共有プロパティと呼びます。

サービステンプレート

ITシステムのさまざまな運用手順を,JP1/AOの画面からプロパティ値とスケジュールを指定するだけで簡単に実行できるようにしたテンプレートです。

サービステンプレートパッケージ

サービステンプレートをビルドし,JP1/AOサーバにインポートされた状態のサービステンプレートです。拡張子が「.st」のファイルとして格納されています。複数のサービステンプレートパッケージをzip形式でまとめることもできます。

ステップ

フローを構成する要素です。1つの部品を実行します。

(タ行)

タスク

サービスの実行によって生成される処理の単位のことです。タスクを確認することで,自動処理の進捗や結果を把握できます。

デバッガ

開発サービステンプレートのデバッグを支援する目的で,JP1/AOが提供する機能のことです。

デバッグ

開発サービステンプレートの動作を検証するため,デバッグタスクの実行結果からフローや部品の問題点を摘出する一連の作業です。

デバッグタスク

開発サービステンプレートをデバッグする際に,生成されるタスクのことです。デバッグサービスが実行されたタイミングで生成されます。デバッグでは,デバッグタスクの実行結果から,フローや部品の問題点を摘出します。

(ハ行)

ビルド

開発サービステンプレートを,デバッグしたり,開発環境でサービスとして追加したりできる状態にすることです。ビルドした開発サービステンプレートは,JP1/AOサーバにインポートされます。

部品

IT運用を自動化するための処理の最小単位です。部品には,JP1/AO同梱版部品とJP1/AO Content Pack版部品があります。JP1/AO同梱版部品のうち,メールの通知やフローの繰り返し処理など,汎用的な処理の部品を基本部品と呼びます。

フロー

サービステンプレート中で,自動化する運用手順の流れを定義したものです。

プロパティマッピング

ステッププロパティ同士やステッププロパティとサービスプロパティとの間で,プロパティの値を引き継ぐ設定のことです。例えば,前のステップの出力プロパティの値を,次のステップの入力プロパティの値として引き継ぐように設定できます。

プロファイル

ユーザーIDやアドレスなど,ユーザーを管理するためのデータの集合です。

(ヤ行)

ユーザーグループ

使用するサービスグループ,およびそれに対する操作権限が同じユーザーをグループ化したものです。

(ラ行)

リリース

検証済みの開発サービステンプレートを,本番環境でサービスとして追加できる状態にすることです。リリースすると,開発サービステンプレートはリリースサービステンプレートとなり,編集できなくなります。リリースすると,リリースサービステンプレートがJP1/AOサーバにインポートされます。

リリースサービステンプレート

開発サービステンプレートをリリースすると,リリースサービステンプレートになります。JP1/AOが提供するサービステンプレートもリリースサービステンプレートです。本番環境で実際に使用します。リリースサービステンプレートは,サービステンプレートの開発時に,サービス部品としてフローに配置することもできます。

リリース部品

開発サービステンプレートをリリースすることでJP1/AOにインポートされた部品,およびJP1/AOが提供するサービステンプレートに含まれている部品です。本番環境で実際に使用します。

ロール

ユーザーグループからサービスグループに対する操作(サービスの管理,実行など)を制限するための属性です。ロールにはAdminロール,Developロール,Modifyロール,Submitロールの4種類があります。