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JP1 Version 12 IT 運用自動化 基本ガイド


1.2.1 インストールの前提条件を確認する

JP1/AOをインストールする前に,インストールするサーバ(JP1/AOサーバ)の条件や他製品への影響を確認します。

背景

JP1/AOの基本的なシステム構成は,次の図のとおりです。ここでは,JP1/AOサーバの前提条件を確認します。

[図データ]

操作手順

  1. Administrators権限またはroot権限を持つユーザーでJP1/AOサーバにログインし,次の項目を確認します。

    • JP1/AOのインストールに必要なメモリ所要量,ディスク所要量および前提OSを確認します。JP1/AOをインストールするサーバのOSがLinuxの場合は,前提ライブラリを確認します。

    • ネットワーク環境がTCP/IPプロトコルであることを確認します。

    • ローカルホスト内のネットワーク送受信が遮断されていないことを確認します。

      IPアドレス「127.0.0.1」に対するローカルホスト内のネットワーク送受信が遮断されている環境では,JP1/AOサーバのインストールおよび運用はできません。ファイアウォールの設定で通信を遮断しないでください。

    • JP1/AOをインストールするホストのOS の言語設定が,JP1/AOで使用する言語と同じであることを確認します。

  2. JP1/AO以外にインストールされている製品を確認し,次の作業を実施します。

    • Hitachi Automation DirectorまたはHitachi Ops Center Automatorがインストールされている場合はアンインストールします。

    • JP1/OA,Hitachi Command Suite製品,またはHitachi Ops Center製品がインストールされている場合は,既にインストールされているJP1/OA,Hitachi Command Suite製品,またはHitachi Ops Center製品のサービスを停止します。

      JP1/OA,Hitachi Command Suite製品,またはHitachi Ops Center製品がJP1/AO サーバにインストールされている場合,共通コンポーネントがJP1/AOと共有で使用されます。JP1/AOをインストールするときは,JP1/OA,Hitachi Command Suite製品,またはHitachi Ops Center製品をすべて停止する必要があります。同様に,JP1/AOサーバにJP1/OA,Hitachi Command Suite製品,またはHitachi Ops Center製品をインストールする場合は,JP1/AOのサービスを停止する必要があります。

  3. JP1/AOサーバで動作しているサービス,ソフトウェアなどを確認し,JP1/AOをインストールできる状態にします。

    • セキュリティ監視ソフトウェア,ウイルス検出ソフトウェア,およびプロセス監視ソフトウェアを停止します。

      これらのソフトウェアが動作している場合,インストールが失敗するおそれがあります。

    • Windowsでのインストールの実行時に,JP1/AOに関連するサービスの[スタートアップの種類][無効]になっていた場合,サービスが開始できないためインストールが失敗します。[スタートアップの種類][自動]または[手動]に設定してください。

      対象となるサービスについては,マニュアルJP1/AO 運用ガイドの「JP1/AOのサービス」のトピックを参照してください。

    • JP1/AOサーバのOSがLinuxの場合,インストール時に自動でファイアウォールの例外登録は行われません。OSで決められた手順に従って,例外登録を行ってください。

    • Windowsイベントログがほかのプログラムで使用されている場合は,次のように対処します。

      [イベントビューア]ウィンドウが開いている場合は閉じます。

      [コンピュータの管理]ウィンドウが開いている場合は閉じます。

      ・イベントログ監視プログラムを停止します。

      インストール時に,イベントログを参照するプログラムが動作しているとインストールが失敗するおそれがあります。

    • JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合,インストールを実行するときは,コマンドプロンプトを閉じてください。

      インストール前からコマンドプロンプトを開いたままにした場合,インストール時に設定する環境変数の設定が反映されません。