16.14.2 ユーザ名の引き当て項目を設定する
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのシステム情報とハードウェア情報、追加管理項目情報、または共通管理項目情報でユーザ名が管理されている場合はその情報を、資産管理データベースに登録できます。
ユーザ名は、ITDM2管理情報から取得した機器の「ユーザ名」として登録されるので、機器の利用者を登録する手間を省けます。
資産情報のユーザ名に、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの共通管理項目情報から取得した情報を登録する場合の引き当て項目による登録内容の違いと、ユーザ名への引き当て項目の設定手順について説明します。
(1) 共通管理項目情報から引き当てる場合の登録内容の違い
資産情報の「ユーザ名」に、共通管理項目情報から取得した情報を登録する場合、共通管理項目情報のどの項目で、資産情報と引き当てるかを、次の項目から選択します。
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メールアドレス
-
利用者名
-
アカウント
選択した項目とユーザ管理情報の対応する項目が引き当てられて、資産情報に「ユーザ名」、「ユーザID」および「ユーザ名(英名)」が登録されます。
共通管理項目情報を資産情報に引き当てる際の、引き当て項目に選択した項目と、登録される内容の対応を次の表に示します。
引き当て項目 |
検索項目 (ユーザ管理情報) |
登録される項目 (資産情報) |
登録される内容 |
|
---|---|---|---|---|
ユーザ管理情報に値が存在した場合 |
ユーザ管理情報に値が存在しない場合 |
|||
メールアドレス |
メールアドレス |
ユーザ名 |
ユーザ名 |
メールアドレス |
ユーザ名(英名) |
ユーザ名(英名) |
− |
||
ユーザID |
ユーザID |
− |
||
利用者名 |
ユーザ名 |
ユーザ名 |
ユーザ名 |
ユーザ名 |
ユーザ名(英名) |
ユーザ名(英名) |
− |
||
ユーザID |
ユーザID |
− |
||
アカウント |
(検索しない) |
ユーザ名 |
(該当するケースがない) |
アカウント |
(2) ユーザ名の引き当て項目の設定
ユーザ名の引き当て項目は、ITDM2管理情報取得画面で、「資産情報.ユーザ名」の[参照]ボタンをクリックすると表示される[引き当て項目]ダイアログで設定します。
[引き当て項目]ダイアログに表示される次の項目の中から、ユーザ名を特定する場合のキーとなる項目を選択します。
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「設定しない」
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報を登録する際、ユーザ名は登録されません。
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「共通管理項目」(デフォルト)
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの共通管理項目情報からユーザ名に引き当てる項目を選択します。デフォルトは、「利用者名」です。
プルダウンから選択した項目によってユーザ名に登録される内容が変更になります。ユーザ名に登録される情報の詳細は表16-6を参照してください。
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「システム情報とハードウェア情報」
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのシステム情報とハードウェア情報からユーザ名に引き当てる項目を選択します。プルダウンから選択した項目がユーザ名として設定されます。
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「追加管理項目」
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの追加管理項目を指定すると、管理情報が取得され、ユーザ名として設定されます。該当する項目名が存在しない場合は設定されません。
また、「上書き設定」で引き当て項目に選択した値の更新方法を設定します。
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「上書きする」(デフォルト)
すでに資産管理データベースに値が登録されていても、取得したITDM2管理情報の値で上書きします。取得したITDM2管理情報の該当する値がNULLまたはN/Aのときは、登録されていた値は削除されます。
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「上書きする(データがない場合は上書きしない)」
すでに資産管理データベースに値が登録されていても、取得したITDM2管理情報の値で上書きします。ただし、取得したITDM2管理情報の該当する値がNULLまたはN/Aのときは、上書きしません。
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「上書きしない」
すでに資産管理データベースに値が登録されていたら、上書きしません。