16.14.3 部署および設置場所の引き当て項目を設定する
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの共通管理項目情報で部署および設置場所が管理されている場合、それらの情報を資産管理データベースに登録できます。
部署および設置場所は、資産情報に加えて、階層構造を保ったまま部署情報および設置場所情報としても登録されます。これによって、部署および設置場所を登録する手間を省ける上、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerで管理している情報と整合性を保てます。
資産情報の「部署」および「設置場所」に、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの共通管理項目情報から取得した情報を登録する場合の、引き当て項目による登録内容の違いと設定手順について説明します。
- メモ
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部署および設置場所は、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報として取得したIPアドレスが所属するIPグループに合わせて登録することもできます。IPグループに合わせて登録する設定と併用することで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの共通管理項目情報で引き当てられなかった資産の部署および設置場所を、IPグループに合わせて登録できます。部署および設置場所を、IPグループに合わせて登録する方法については、「7.3.4(11) 部署別IPグループを使用した部署の設定」および「7.3.4(12) 設置場所別IPグループを使用した設置場所の設定」を参照してください。
(1) 部署名の引き当て項目の設定による登録内容の違い
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの共通管理項目情報を利用して部署を登録する場合、共通管理項目情報の部署情報を引き当てキーとするか、共通管理項目情報のユーザ名を引き当て項目とするかを選択します。
共通管理項目情報の部署情報を引き当て項目とする場合、Asset Consoleにない部署を新規に登録するかどうかも選択します。
- 共通管理項目情報のユーザ名を引き当て項目とする場合
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共通管理項目情報のユーザ名が、ユーザ管理情報と引き当てられます。該当するユーザが登録されていた場合、そのユーザの所属部署が資産情報の「部署」に登録されます。
ユーザ管理情報に該当するユーザが登録されていない場合、登録されません。
この設定では、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerで部署情報を管理していない場合でも、Asset Consoleの部署情報を利用して登録できます。
- 共通管理項目情報の部署情報を引き当て項目として、部署を新規に登録する場合
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共通管理項目情報から取得した部署が、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの階層に従って、Asset Consoleでの表記に変換されます。変換された値で部署情報に引き当てられ、該当する部署が資産情報の「部署」に登録されます。
該当する部署がない場合、部署情報に新規に部署が追加されて、追加された部署の情報が資産情報の「部署」に登録されます。
- 共通管理項目情報の部署情報を引き当て項目として、部署を新規に登録しない場合
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共通管理項目情報から取得した部署が、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの階層に従って、Asset Consoleでの表記に変換されます。変換された値で部署情報に引き当てられ、該当する部署が資産情報の「部署」に登録されます。
該当する部署がない場合は登録されません。
共通管理項目情報のユーザ名を引き当て項目とする場合の例を、次の図に示します。
共通管理項目情報の部署情報を引き当て項目として、部署を新規に登録する場合の例を次の図に示します。
(2) 部署の引き当て項目の設定
部署の引き当て項目は、ITDM2管理情報取得画面で、「部署情報.部署」の[参照]ボタンをクリックすると表示される[引き当て項目]ダイアログで設定します。
[引き当て項目]ダイアログに表示される次の項目の中から、引き当て項目を選択します。
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「設定しない」(デフォルト)
共通管理項目情報からは、部署は登録されません。
部署別IPグループを使用して部署を登録する設定にしている場合は、IPグループに対応した部署が登録されます。
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「IPアドレスグループ」
IPアドレスが含まれるIPアドレスグループから部署を引き当て、部署を登録します。該当するIPアドレスグループがない場合は登録しません。
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「ユーザの所属部署」
ユーザ名にAsset Consoleが管理するユーザが引き当てられている場合、そのユーザが所属する部署が引き当てられ、部署を登録します。
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「共通管理項目」
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報が共通管理項目情報に引き当てられ、部署が登録されます。プルダウンから項目を選択します。
「新規登録する」チェックボックスをチェックすると、JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Consoleの管理情報の部署情報に該当する部署がない場合は、新規に登録されます。
また、「上書き設定」で引き当て項目に選択した値の更新方法を設定します。
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「上書きする」(デフォルト)
すでに資産管理データベースに値が登録されていても、取得した値で上書きします。取得した値がNULLまたはN/Aのときは、登録されていた値は削除されます。
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「上書きする(データがない場合は上書きしない)」
すでに資産管理データベースに値が登録されていても、取得した値で上書きします。ただし、取得した値がNULLまたはN/Aのときは、上書きしません。
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「上書きしない」
すでに資産管理データベースに値が登録されていたら、上書きしません。
(3) 設置場所の引き当て項目の設定
設置場所の引き当て項目は、ITDM2管理情報取得画面で、「設置場所情報.設置場所」の[参照]ボタンをクリックすると表示される[引き当て項目]ダイアログで設定します。
[引き当て項目]ダイアログに表示される次の項目の中から、引き当て項目を選択します。
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「設定しない」(デフォルト)
共通管理項目情報からは、設置場所は登録されません。
設置場所別IPグループを使用して設置場所を登録する設定にしている場合は、IPグループに対応した設置場所が登録されます。
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「IPアドレスグループ」
IPアドレスが含まれるIPアドレスグループから設置場所を引き当て、設置場所を登録します。該当するIPアドレスグループがない場合は登録しません。
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「共通管理項目」
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報が共通管理項目情報に引き当てられ、設置場所が登録されます。プルダウンから項目を選択します。
「新規登録する」チェックボックスをチェックすると、JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Consoleの管理情報の設置場所情報に該当する設置場所がない場合は、新規に登録されます。
また、「上書き設定」で引き当て項目に選択した値の更新方法を設定します。
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「上書きする」(デフォルト)
すでに資産管理データベースに値が登録されていても、取得した値で上書きします。取得した値がNULLまたはN/Aのときは、登録されていた値は削除されます。
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「上書きする(データがない場合は上書きしない)」
すでに資産管理データベースに値が登録されていても、取得した値で上書きします。ただし、取得した値がNULLまたはN/Aのときは、上書きしません。
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「上書きしない」
すでに資産管理データベースに値が登録されていたら、上書きしません。
- 注意事項
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新規に追加された設置場所情報の「場所属性」は、すべて「エリア」となります。登録後、設置場所管理画面から実際の設置場所に合わせて変更してください。
設置場所管理画面での操作方法については、「16.3 設置場所の情報を変更する(設置場所管理)」を参照してください。