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JP1 Version 11 JP1/Data Highway - Automatic Job Executor


4.3.2 再開機能について

再開機能とは,データ送受信中に再開可能な障害や一時停止状態が発生した場合,すぐに処理を終了せず,環境設定ファイルに指定された範囲で再開(中断した転送を途中から再開)する機能です。

〈この項の構成〉

(1) 再開の制御

再開の制御はユーザが意識する必要はなく,DHカスタムジョブが自動的に行います。再開を開始するまでの時間(リトライ間隔)と,再開回数(リトライ回数)を環境設定ファイルに設定し,この設定の範囲で再開をします。

(2) 再開を制御する環境設定ファイルの項目

再開を開始するまでの時間(リトライ間隔)と,再開回数(リトライ回数)を環境設定ファイル(config.xml)に設定します。

障害時に使用する項目と,一時停止時に使用する項目を別々に設定します。

詳細は,「3.3.2(1) ジョブ実行プログラム環境設定ファイル」を参照してください。

(3) 再開が失敗した場合

環境設定ファイルに定義された再開最大回数(リトライ回数)分の再開を実行してもデータ送受信が再開されない場合,DHカスタムジョブは異常終了または一時停止の状態で終了します。再開機能は,DHカスタムジョブの実行中でだけ有効なため,DHカスタムジョブが終了したあとの再開は行えません。DHカスタムジョブが異常終了,または一時停止の状態で終了した場合,データ転送は完了していないため,DHカスタムジョブを再実行する必要があります。また,JP1/DH - Serverに残った,異常終了または一時停止のデータは保管期限まで残ります。不要となった場合,JP1/DH - Serverの機能を使用し,削除してください。

注意
  • DHカスタムジョブでは,実行中のデータ送受信を,一時停止の状態に変更する機能はありません。一時停止の状態に変更する機能は,JP1/DH - Serverで提供しています。

    詳細はマニュアル「JP1/Data Highway - Server 管理者ガイド」を参照してください。