4.3.2 再開機能について
再開機能とは,データ送受信中に再開可能な障害や一時停止状態が発生した場合,すぐに処理を終了せず,環境設定ファイルに指定された範囲で再開(中断した転送を途中から再開)する機能です。
- 〈この項の構成〉
(1) 再開の制御
再開の制御はユーザが意識する必要はなく,DHカスタムジョブが自動的に行います。再開を開始するまでの時間(リトライ間隔)と,再開回数(リトライ回数)を環境設定ファイルに設定し,この設定の範囲で再開をします。
(2) 再開を制御する環境設定ファイルの項目
再開を開始するまでの時間(リトライ間隔)と,再開回数(リトライ回数)を環境設定ファイル(config.xml)に設定します。
障害時に使用する項目と,一時停止時に使用する項目を別々に設定します。
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障害時に使用する項目
再開最大回数(ResumeCount),再開待ち時間(ResumeWaitTime)
デフォルト設定の場合,300秒(5分)の間隔をおいて12回の再開を試みます。
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一時停止時に使用する項目
一時停止再開最大回数(SuspendResumeCount),一時停止再開待ち時間(SuspendResumeWaitTime)
デフォルト設定の場合,3600秒(60分)の間隔をおいて24回の再開を試みます。
詳細は,「3.3.2(1) ジョブ実行プログラム環境設定ファイル」を参照してください。
(3) 再開が失敗した場合
環境設定ファイルに定義された再開最大回数(リトライ回数)分の再開を実行してもデータ送受信が再開されない場合,DHカスタムジョブは異常終了または一時停止の状態で終了します。再開機能は,DHカスタムジョブの実行中でだけ有効なため,DHカスタムジョブが終了したあとの再開は行えません。DHカスタムジョブが異常終了,または一時停止の状態で終了した場合,データ転送は完了していないため,DHカスタムジョブを再実行する必要があります。また,JP1/DH - Serverに残った,異常終了または一時停止のデータは保管期限まで残ります。不要となった場合,JP1/DH - Serverの機能を使用し,削除してください。
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