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JP1 Version 11 JP1/Data Highway - Automatic Job Executor


4.2.3 [転送設定(受信)]画面

[転送設定(受信)]画面について,次に示します。

[DHカスタムジョブ定義]画面の[転送設定]タブを選択し,[転送区分]ドロップダウンリストから[受信]を選択すると,[転送設定(受信)]画面を表示できます。

図4‒7 [転送設定(受信)]画面

[図データ]

[転送設定(受信)]画面で指定する各項目と入力値の詳細を次の表に示します。

表4‒6 [転送設定(受信)]画面の定義項目

項目名

内容

AJSマクロ変数の使用可否

指定

転送区分

定義するカスタムジョブの種類を選択します。

[受信]を選択します。

不可

必須

受信フォルダ

DHカスタムジョブを実行するエージェントホスト上の受信フォルダ名を絶対パスで,255文字以内の文字列で指定します。

ダブルクォート(")は使用できません。

可能

必須

同名のファイル/フォルダを受信する場合の動作

受信するファイル/フォルダと同名のファイル/フォルダが受信フォルダ内に存在する場合の動作を指定します。

  • 「上書きしない」を選んだ場合

    同名のファイル/フォルダが存在した場合,受信をスキップします。

  • 「上書きする」を選んだ場合

    受信を行い,ファイル/フォルダを上書きします。

不可

必須

受信するファイル/フォルダがない場合の動作

受信するファイル/フォルダが無い場合の動作を指定します。

  • 「正常終了する」を選んだ場合

    受信するファイル/フォルダが無ければ,受信カスタムジョブは終了コードとして正常終了(0)を返します。

  • 「警告終了する」を選んだ場合

    受信するファイル/フォルダが無ければ,受信カスタムジョブは終了コードとして警告終了(1)を返します。

不可

必須

別ジョブが実行時の動作

すでに他のファイルの送信処理が行われている場合に,その処理が終わるまで待機するか,即時に終了するかを指定します。すでに他のファイルの受信が行われている場合には,即時にエラー終了します。

[即時に終了する]か[別ジョブが終了するまで待機する]を選択します。

[別ジョブが終了するまで待機する]を選択した場合,待機する時間(単位:秒)を0以上86,400以下の値で指定します。

  • [即時に終了する]を選択した場合

    他のファイルの送信処理中にDHカスタムジョブが実行された場合,DHカスタムジョブは何もせず終了します。

  • [別ジョブが終了するまで待機する]を選択した場合

    他のファイルの送信処理中にDHカスタムジョブが実行された場合,DHカスタムジョブは指定した秒数の間,実行を待ちます。タイムアウトとなった場合,DHカスタムジョブは何もせず終了します。

不可

必須

補足説明
  • AJSマクロ変数は,ジョブ実行時にパラメータの値が変化するような処理を含んだ業務を自動化するJP1/AJS3の機能の一つです。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド マクロ変数を使用した業務の作成方法」を参照してください。

  • \記号を入力した場合,バックスラッシュに変換されます。

注意
  • 受信フォルダには,次のものを指定してください。

    ・すでに存在するフォルダ

    ・ジョブを実行するユーザが持っている権限で書き込みが可能なフォルダ

    上記以外のフォルダを指定した場合,受信カスタムジョブの実行に失敗します。

  • [同名のファイルを受信する場合の動作]で[上書きしない]を選択した場合,受信フォルダ内に一つでも同名のファイルが存在した場合,受信カスタムジョブは戻り値として4を返します。例えば,A,BおよびCというファイルが受信対象ファイルであり,受信フォルダ内にBというファイルが存在した場合,AおよびCは受信しますが,Bは受信しません。このケースでも,戻り値は4となります。このようなケースをエラーとして処理したくない場合,[詳細定義−[Custom Job]]画面での終了判定のしきい値を変更してください。

  • 受信フォルダにはネットワークドライブ名から始まるパスを指定しないでください。ネットワークドライブは,ユーザがWindowsにログオンしたあとに再接続されるため,Windowsにログオンしていない場合には,フォルダのパス名を正しく認識できない場合があります。ネットワークドライブ名ではなく,「\\コンピュータ名\共有フォルダ\フォルダ名」のようにコンピュータ名から始まるパスを指定してください。

  • 受信フォルダには255文字までの文字列が指定できますが,ファイルまたはフォルダの受信時には,「受信フォルダに指定したフォルダ名の長さ」+「受信したファイル名またはフォルダ名の長さ」のファイルおよびフォルダが作成されます。受信後のファイル名およびフォルダ名の長さがOSで扱えるファイル名およびフォルダ名の長さを超えると,DHカスタムジョブの実行に失敗します。受信後のファイル名およびフォルダ名の長さも考慮した上で,受信フォルダ名を決定してください。

  • 受信する内容にフォルダが含まれている場合,[転送設定(受信)]画面で指定した,「<ジョブ実行プログラムインストールフォルダ>\bin\DWClient\work」フォルダ名の長さ+「受信するフォルダ名」の長さが必要になります。この長さがOSで扱えるファイル名およびフォルダ名の長さを超えると,DHカスタムジョブの実行に失敗します。フォルダを指定した送受信をする場合,フォルダ名の長さを考慮した上で,送受信のフォルダ名を決定してください。

  • Linux版の受信では,umask値000を用いて受信ファイル/フォルダを作成します。