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JP1 Version 11 JP1/Data Highway - Automatic Job Executor


4.2.2 [転送設定(送信)]画面

[転送設定(送信)]画面について,次に示します。

[DHカスタムジョブ定義]画面の[転送設定]タブを選択し,[転送区分]ドロップダウンリストから[送信]を選択すると,[転送設定(送信)]画面を表示できます。

図4‒6 [転送設定(送信)]画面

[図データ]

[転送設定(送信)]画面において指定する各項目と入力値の詳細を次の表に示します。

表4‒5 [転送設定(送信)]画面の定義項目

項目名

内容

AJSマクロ変数の使用可否

指定

転送区分

定義するカスタムジョブの種類を選択します。

[送信]を選択します。

不可

必須

宛先:区分

宛先の種別を示します。

"TO","CC","BCC"のどれか1つを選択します。

不可

必須

宛先:メールアドレス

メールの宛先,またはグループ名(英語)を256文字以内の文字列で指定します。

値に@(アットマーク)が含まれていない場合は,グループ名として登録します。

マルチバイト文字,コロン(:),またはダブルクォート(")は使用できません。

なお,特殊記号(&"<>^|\%)と半角スペースを同時に使用することはできません。

可能

必須

宛先:名前

メールの宛先の名前を30文字以内の文字列で指定します。

名前に,ピリオド(. )だけの名前は指定できません。

また,名前に,次に示す記号は使用できません。

/\?*:|"<>@^

なお,特殊記号(&"<>^|\%)と半角スペースを同時に使用することはできません。

宛先にグループ名を指定した場合は,ここでの指定は無視されます。

可能

任意

宛先:所属

メールの宛先の所属を30文字以内の文字列で指定します。

コロン(:),またはダブルクォート(")は使用できません。

なお,特殊記号(&"<>^|\%)と半角スペースを同時に使用することはできません。

宛先にグループ名を指定した場合は,ここでの指定は無視されます。

可能

任意

通知件名

メールの件名を30文字以内の文字列で指定します。

ダブルクォート(")は使用できません。

なお,特殊記号(&"<>^|\%)と半角スペースを同時に使用することはできません。

可能

任意

通知本文

メールのメッセージを1,000文字以内の文字列で指定します。

ダブルクォート(")は使用できません。

可能

任意

送信ファイル

DHカスタムジョブを実行するエージェントホスト上の送信するファイルまたは送信したいファイルが格納されているフォルダを,絶対パスで指定します。絶対パスは,255文字以内の文字列を指定します。

ダブルクォート(")は使用できません。

可能

必須

開封パスワード

JP1/DH - Serverに未登録である宛先にファイルを送信する場合,受信時に開封パスワード入力が必要になります。その開封パスワードを指定します。

開封パスワードには,6文字以上32文字以下の半角英数字と記号で,2種類以上の文字種(数字,英小文字,英大文字,記号)を使用した文字列を指定します。使用できる記号を次に示します。

!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~

不可

開封パスワード確認

開封パスワードで指定した内容を再度入力し,入力値に誤りがないことを確認する項目です。開封パスワードと同じ文字列を指定します。

不可

別ジョブが実行時の動作

すでに他のファイルの送信・受信処理が行われている場合に,その処理が終わるまで待機するか,即時に終了するかを指定します。

[即時に終了する]か[別ジョブが終了するまで待機する]を選択します。

[別ジョブが終了するまで待機する]を選択した場合,待機する時間(単位:秒)を0以上86,400以下の値で指定します。

  • [即時に終了する]を選択した場合

    他のファイルの送信・受信処理中にDHカスタムジョブが実行された場合,DHカスタムジョブは何もせず終了します。

  • [別ジョブが終了するまで待機する]を選択した場合

    他のファイルの送信・受信処理中にDHカスタムジョブが実行された場合,DHカスタムジョブは指定した秒数の間,実行を待ちます。タイムアウトとなった場合,DHカスタムジョブは何もせず終了します。

不可

必須

注※ 

JP1/DH - Serverに登録済みの宛先にファイルを送信する場合,指定は不要です。

補足説明
  • 宛先は最大10件まで指定可能です。しかし,JP1/DH - Serverの配送ポリシーによって,最大宛先数を9件以下に制限されている場合,宛先を10件指定した送信カスタムジョブの実行は失敗します。配送ポリシーを確認の上,宛先の指定を行ってください。

  • 宛先に,名前または所属が指定されている行が存在し,その行にメールアドレスが指定されていない場合,エラーとなります。

  • 送信ファイルには,最大10個までのファイルおよびフォルダが指定可能です。しかし,JP1/DH - Serverの配送ポリシーによって,最大登録ファイル数を9個以下に制限されている場合,送信ファイルを10個指定した送信カスタムジョブの実行は失敗します。配送ポリシーを確認の上,ファイルの指定を行ってください。

  • AJSマクロ変数は,ジョブ実行時にパラメータの値が変化するような処理を含んだ業務を自動化するJP1/AJS3の機能の一つです。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド マクロ変数を使用した業務の作成方法」を参照してください。

  • \記号を入力した場合,バックスラッシュに変換されます。

  • 宛先には,グループ名を指定する場合,必ずグループ名(英語)を指定してください。

  • 送信時の圧縮強度,圧縮方式は選択できません。圧縮強度,圧縮方式は,JP1/DH - Serverの配送ポリシーに従います。複数の圧縮強度が利用可能になっている場合は,優先順位の高いものが使用されます。優先順位は,次のとおりです。

     1. 圧縮なし

     2. [強]

     3. [中]

     4. [弱]

    また,配送ポリシーの圧縮方式が選択可能な場合は,必ず「拡張」を設定してください。「標準」が設定されている場合,フォルダを指定した送信を行うと「DWCO2207_E フォルダが含まれているため、[-resumestatus]オプションは指定できません。」のエラーが発生し送信がエラーとなります。

  • 送信するファイルまたはフォルダの最大サイズは,JP1/DH - Serverの設定に従います。詳細については,マニュアル「JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド」を参照してください。

注意
  • 送信ファイルにはネットワークドライブ名から始まるパスを指定しないでください。ネットワークドライブは,ユーザがWindowsにログオンしたあとに再接続されるため,Windowsにログオンしていない場合には,ファイルのパス名を正しく認識できない場合があります。ネットワークドライブ名ではなく,「\\コンピュータ名\共有フォルダ\ファイル名」のようにコンピュータ名から始まるパスを指定してください。