4.2.1 DHカスタムジョブ定義の手順
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JP1/AJS3 - Viewの[ジョブネットエディタ]画面のマップエリアを表示します。
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[カスタムジョブ]タブを選択し,[排他編集]をチェックします。
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DHカスタムジョブアイコン[]をドラッグし,マップエリアにドロップします。
図4‒3 [ジョブネットエディタ]画面 ジョブ実行プログラムがLinux版の場合,DHカスタムジョブアイコンは,[]で表示されます。
- 注意
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Windows版とLinux版,両方のDHカスタムジョブが使用可能なシステムでは,選択するアイコンを間違えないでください。
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マップエリアのジョブネットに,JP1/DH - AJEのカスタムジョブが追加され,[詳細定義−[Custom Job]]画面が表示されます。
図4‒4 [詳細定義−[Custom Job]]画面 -
次の表にしたがって,[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの共通項目を定義してください。
表4‒1 [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの共通項目への定義内容 項目名
定義方法
指定
[ユニット名]
ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。
必須
[コメント]
カスタムジョブのコメントを1 〜 80 バイトの文字列で指定します。
任意
[実行エージェント]
カスタムジョブを実行させたい実行エージェント名,または実行エージェントグループ名を255バイト以内の文字列で指定します。
必須
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次の表にしたがって,[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの定義タブを定義してください。
表4‒2 [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの定義タブへの定義内容 項目名
定義方法
指定
[実行優先順位]
カスタムジョブの実行優先順位を選択します。指定できる値は,[なし],および[1]〜[5]です。
任意
[標準出力ファイル名]
カスタムジョブを実行するときに使う標準出力ファイル名を511バイト以内の文字列で指定します。ファイル名は絶対パスで指定します。
任意
[標準エラー出力ファイル名]
カスタムジョブを実行するときに使う標準エラー出力ファイル名を511バイト以内の文字列で指定します。ファイル名は絶対パスで指定します。
任意
終了判定
判定結果
終了判定の条件を選択します。
任意
警告しきい値
[終了判定]で[しきい値による判定]を選択した場合に,終了コードの警告しきい値を0〜2,147,483,647で指定します。
任意
異常しきい値
[終了判定]で[しきい値による判定]を選択した場合に,終了コードの異常しきい値を0〜2,147,483,647で指定します。
任意
ファイル名
[終了判定]で[ファイルが存在すれば正常]または[ファイルが更新されれば正常]を選択した場合に,ファイル名を1〜511バイトの文字列で指定します。
任意
異常終了時リトライ
スクリプトがエラーになった場合,リトライ実行するかどうかを選択します。
任意
終了コード
[異常終了時リトライ]で[する]を選択した場合,リトライ実行するジョブの終了コードを1〜4,294,967,295で指定します。
任意
最大リトライ回数
[異常終了時リトライ]で[する]を選択した場合,リトライ実行する最大回数を1〜12で指定します。
任意
リトライ間隔
[異常終了時リトライ]で[する]を選択した場合,ジョブの実行ファイルがエラーになってからリトライ実行を開始するまでの間隔を1〜10(単位:分)で指定します。
任意
実行時のユーザー
カスタムジョブを実行するJP1/AJS3 - AgentのOSのユーザー名を63バイト以内の文字列で指定します。
任意
詳細情報の設定
[詳細]ボタンをクリックすると,DHカスタムジョブ定義画面が起動します。
必須
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次の表にしたがって,[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの属性項目を定義してください。
表4‒3 [詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスの属性タブへの定義内容 項目名
定義方法
指定
[保留]
ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。
任意
[種別]
ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。
任意
[打ち切り時間指定]
ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。
任意
[打ち切り時間]
[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。カスタムジョブの実行時間を考慮し,カスタムジョブが途中で打ち切りにならないように注意してください。
任意
[終了遅延監視]
実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。
任意
[所有者]
ユニットの所有者を31バイト以内の文字列で指定します。
任意
[JP1 資源グループ]
JP1 資源グループ名を1 〜 63バイトの文字列で指定します。
任意
[実行ユーザー種別]
実行ユーザーの種類を選択します。デフォルトは[登録ユーザー]です。選択できる種類を次に示します。
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[登録ユーザー]
ジョブを登録したJP1ユーザーでジョブを実行します。
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[所有ユーザー]
ジョブを所有しているJP1ユーザーでジョブを実行します。
任意
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[詳細定義−[Custom Job]]画面の各項目を設定したあとに,[詳細定義−[Custom Job]]画面の[定義]タブの[詳細]ボタンをクリックします。[DHカスタムジョブ定義]画面が表示されます。
図4‒5 [DHカスタムジョブ定義]画面 [DHカスタムジョブ定義]画面で,「送信カスタムジョブ」または「受信カスタムジョブ」を定義するために,次の表に従い,[DHカスタムジョブ]画面の各画面の定義項目を定義します。
表4‒4 「送信カスタムジョブ」および「受信カスタムジョブ」で定義が必要な項目 画面名
送信カスタムジョブ
受信カスタムジョブ
[転送設定(送信)]画面
○
−
[転送設定(受信)]画面
−
○
[基本設定]画面
○
○
- 注意
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DHカスタムジョブの定義では,「機種依存文字」,「JIS 2004で追加された第3水準漢字および第4水準漢字」,「サロゲートペア文字」,「MS932固有のマッピングを持つ文字(〜−¢£¬—‖など)」は使用できません。使用した場合,文字が正しく認識されずに文字化けするおそれがあります。使用できない文字であるかどうかはチェックされません。
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config.xmlの指定の誤りなどによりエラーが発生し,[DHカスタムジョブ定義]画面が表示されなかった場合,[詳細定義−[Custom Job]]画面の[OK]ボタンが選択可能になります。この場合,一度[キャンセル]ボタンを押して[詳細定義−[Custom Job]]画面を閉じたあと,DHカスタムジョブ定義を初めからやり直してください。[詳細定義−[Custom Job]]画面の[OK]ボタンを押下すると,不完全なDHカスタムジョブが登録され,そのカスタムジョブを編集できなくなります。このようなDHカスタムジョブが作成された場合は,削除してください。
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定義項目の定義が終了したら,[DHカスタムジョブ定義]画面の[OK]ボタンをクリックします。[詳細定義−[Custom Job]]画面に戻ります。
指定した内容を確認し,[詳細定義−[Custom Job]]画面の[OK]ボタンをクリックします。[ジョブネットエディタ]ウィンドウに送信カスタムジョブが定義されます。