9.2.2 データ送受信コマンドのインストール(Linuxの場合)
データ送受信コマンドを,OSがLinuxの環境で使用する場合のインストール手順について,説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 実行ファイルのコピー
インストールの前に,データ送受信コマンドを実行するマシン上の任意のフォルダに,データ送受信コマンドの実行ファイル(DWClient.tar.gz)をコピーします。
データ送受信コマンドの実行ファイルは,JP1/DH - Serverのインストール時に,同時にインストールされます。実行ファイルの格納先を次に示します。
- JP1/DH - ServerをWindows環境に構築した場合
-
<JP1/DH - Serverのインストール先フォルダ>¥Client¥DWClient.tar.gz
- JP1/DH - ServerをLinux環境に構築した場合
-
/opt/jp1dh/server/Client/DWClient.tar.gz
(2) 前提ソフトウェアの確認(Linuxの場合)
(a) 前提OSの確認
「9.1.2 導入のための前提条件」を参照して,データ送受信コマンドをインストールするマシンのソフトウェアが,データ送受信コマンドの前提条件を満たしているかを確認します。
(b) JREの確認
JREがインストールされていることを確認します。
(3) JREのインストール(Linuxの場合)
JREがインストールされてない場合,または前提条件を満たしていない場合に,JREをインストールします。
- 重要
-
JP1/DH - Serverと同じマシン上でデータ送受信コマンドを実行する場合は,JREのインストールは不要です。
-
JREのインストールファイルを,次のWebサイトからダウンロードします。
URL:http://www.java.com/ja/download/(2016年11月現在)
-
ダウンロードしたインストールファイルを実行します。
以降は,画面の指示に従ってインストール作業を進めてください。
(4) システム環境変数の設定(Linuxの場合)
-
使用しているログインシェルの設定ファイルに,環境変数DW_CMD_JRE_HOMEを追加します。
-
環境変数DW_CMD_JRE_HOMEに,JREのインストールディレクトリのパスを設定します。
設定例を次に示します。
ログインシェルにtcshを使用している場合は,~/.tcshrcファイルに設定を追加します。
# .tcshrc # User specific aliases and functions alias rm 'rm -i' alias cp 'cp -i' alias mv 'mv -i' set prompt='[%n@%m %c]# ' # Command setenv DW_CMD_JRE_HOME /usr/java/jre
ログインシェルにbashを使用している場合は,~/.bashrcファイルに設定を追加します。
# .bashrc # User specific aliases and functions alias rm='rm -i' alias cp='cp -i' alias mv='mv -i' # Source global definitions if [ -f /etc/bashrc ]; then . /etc/bashrc Fi # Command export DW_CMD_JRE_HOME=/usr/java/jre
- 重要
-
JP1/DH - Serverをインストールしたマシンと同じマシン上で,データ送受信コマンドを実行する場合は,JREのインストールディレクトリのパスにはJP1/DH - Serverに同梱されたJREのパスを指定してください。JREの格納先パスを次に示します。
/opt/jp1dh/server/uCPSB/jdk/jre
(5) インストール(Linuxの場合)
データ送受信コマンドのインストール手順を,次に示します。
-
データ送受信コマンドをインストールする任意のディレクトリを作成します。作成例を次に示します。
mkdir /usr/bin/DWClient
-
作成したディレクトリに移動します。
cd /usr/bin/DWClient
-
任意のフォルダにコピーした実行ファイルDWClient.tar.gzを,2.で移動したディレクトリ下にコピーします。
-
1.で作成したインストールディレクトリ内の実行ファイルDWClient.tar.gzを,解凍します。
tar zxvf DWClient.tar.gz