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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


9.5.2 #-adsh_file_tempコマンド(一時ファイルの割り当ておよび後処理をする)

形式

#-adsh_file_temp ファイル環境変数定義名[ -id 一時ファイル識別名]
                 [-chk{create|exist}]
                 [-normal{del|keep}]

機能

ジョブ定義スクリプト内で一時的に使用するファイルの割り当ておよび後処理を指定します。一時ファイルの割り当ては,4,095個まで指定できます。#-adsh_file_tempコマンドを使った一時ファイルの作成については,「5.9.2 一時ファイルの割り当ておよび後処理をする」を参照してください。

引数

ファイル環境変数定義名

<環境変数名>((131バイト))

割り当てた一時ファイルを識別するキーとなる,ファイル環境変数定義名を指定します。

Windowsの場合,環境設定パラメーターVAR_ENV_NAME_LOWERCASEでENABLEを指定していれば小文字を指定できます。DISABLEを指定していれば小文字は指定できません。

-id 一時ファイル識別名

<記号名称>((131バイト))

ジョブステップ内で作成した一時ファイルを後続ジョブステップで使用する場合,使用するファイルを特定するために,一時ファイル識別名を指定します。割り当てた一時ファイルを以降のジョブステップで使用しない場合,指定を省略できます。ジョブステップ外で割り当てる場合は指定できません。

一時ファイル識別名は,作成する一時ファイルごとに一意にしてください。先行ジョブステップで作成済みの一時ファイルと同じ識別名は指定できません。ただし,先行ジョブステップの後処理で削除済みのファイルの識別名は指定できます。

-chk{create|exist}

一時ファイルの割り当て方法を指定します。指定が省略されている場合,createが指定されたものとします。

  • create

    割り当てる一時ファイルを新規に作成して割り当てます。ジョブコントローラがファイル名を生成し0バイトファイルを作成します。

  • exist

    先行ジョブステップで作成した一時ファイルを割り当てる場合に指定します。ジョブステップ外で割り当てる場合,および一時ファイル識別名を省略した場合は指定できません。

-normal{del|keep}

一時ファイルの後処理を指定します。指定が省略されている場合,delが指定されたものとします。

  • del

    該当するジョブステップまたはジョブ終了後,割り当てた一時ファイルを削除します。

  • keep

    該当するジョブステップ終了時,割り当てた一時ファイルを削除しません。ジョブステップ外で割り当てる場合,および一時ファイル識別名を省略した場合は指定できません。

終了コード

終了コード

意味

0

正常終了

1

エラー終了