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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


9.4.3 adshcmdrcコマンド(コマンドの終了コードしきい値を定義する)

形式

adshcmdrc コマンド名 しきい値

機能

ジョブ定義スクリプトから実行されるコマンドの終了コードが0でない場合でも正常終了と見なしたい場合,対象となるコマンド名と,しきい値となる値を定義します。これによって,コマンドの終了コードがしきい値以下の場合が正常終了となります。引数に指定したコマンドがシグナルを受信して終了した場合は,この指定に関係なく,引数に指定したコマンドはエラー終了します。このコマンドは,4095個まで指定できます。

このコマンドの定義の有効範囲を次に示します。

引数

コマンド名 ~<コマンド名>((1~255バイト))

正常終了と見なす終了コードを定義するコマンドの名称を指定します。Windowsの場合は拡張子付きの指定もできます。コマンドのパスは指定できません。指定できるコマンドの種類を次に示します。これら以外のコマンドも,別プロセス実行(パイプ,コマンド置換,|&,&を使用)した場合は対象になります。

  • 外部コマンド

  • UNIX互換コマンド

  • シェル運用コマンド

  • コマンドとして実行したスクリプト(#!によって実行)

  • 子孫ジョブ

  • 関数(CMDRC_CMDGRP_CHECKパラメータのオペランドにFUNCTIONを指定したときだけ)

Windowsでコマンド名の拡張子を省略すると,指定した名称と同じ名称のコマンドやバッチファイルが,拡張子に関係なくしきい値の管理対象になります。Windowsでスペースを含むコマンド名を指定する場合は,"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

しきい値 ~<整数>((-1~255))

終了コードで正常終了と見なすしきい値を定義します。ここで指定したしきい値より終了コードが大きい場合,エラー終了と見なします。

-1を指定した場合,実行結果は常にエラー終了します。

255を指定した場合,実行結果は常に正常終了します。

終了コード

終了コード

意味

0

正常終了

1

エラー終了

注意事項

使用例

UAPが正常終了したと見なす終了コードのしきい値を定義します。次の例では,ジョブステップSTEP1内でUAPが終了コード1以下で終了した場合,UAPは正常終了したと見なします。

#-adsh_step_start STEP1
  adshcmdrc UAP 1
  UAP data
#-adsh_step_end