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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


9.3.20 readコマンド(標準入力から読み込んで変数に格納する)

形式

read [-p][-r][-u[num]][varname ...]

機能

標準入力から読み込みを行います。標準入力から1行読み取り,読み込んだ内容をvarnameに指定したシェル変数に格納します。

引数

-p

パイプを使用して,バックグラウンドプロセスの出力から読み込みます。

-r

\(バックスラッシュ)をエスケープ文字として扱いません。

readコマンドは読み込む内容に\(バックスラッシュ)が含まれていた場合,エスケープ文字として扱います。行中に指定されていた場合は,\(バックスラッシュ)の後ろがシェル変数IFSで定義した区切り文字であっても区切り文字とは扱いません。行末に指定されていた場合は,次の行を継続して読み込みます。\(バックスラッシュ)をエスケープ文字として扱わない場合は,-rオプションを使用してください。

-u[num]

ファイル識別子numから読み込みます。numを指定しない場合,標準入力から読み込みます。

numでは,読み込みを行うファイル識別子またはpを指定します。numにpを指定した場合,-pオプションを指定したときと同じになります。

varname

読み込んだ内容を格納する変数名を指定します。

varnameを複数指定した場合,入力行をIFS変数を区切り文字としてフィールド分割し,分割したフィールドをvarnameに順次格納します(1つ目のvarnameには入力行の最初のフィールドを格納し,2つ目のvarnameには2つ目のフィールドを格納します)。

フィールド数がvarnameに指定した変数よりも多い場合は,最後に指定した変数に残りの全フィールドの値を格納します。

フィールド数が変数よりも少ない場合は,残りの変数に改行文字を格納します。

終了コード

終了コード

意味

0

正常終了

1

正常終了

  • ファイルの終了(EOF)を検出しました。

エラー終了

  • 上記以外です。

注意事項

使用例