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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


8.3.9 adshhkコマンド(スプールジョブを削除する)

形式

adshhk 対象リストファイル名 レポートファイル名 ログファイル名日数

機能

対象リストファイル名に指定した対象リストファイルに従って,スプールジョブを削除します。実行結果はレポートファイル名に指定したファイルにcsv形式で出力します。また,エラーメッセージなど実行時に出力するメッセージは,ログファイル名に指定したファイルに出力します。

このコマンドはadshevtoutコマンドと,スプールディレクトリ単位で排他制御を実施します。adshhkコマンドがスプールディレクトリのロックを確保できない場合は,KNAX4425-Eメッセージを出力して,該当するスプールディレクトリの処理をスキップします。

引数

対象リストファイル名

削除対象を指定した対象リストファイルのファイル名を指定します。

対象リストファイルには,削除対象のスプールディレクトリのスプールルートディレクトリ名と日数を指定しておきます。指定した日数(adshhkコマンド実行日の前日を基点にしてカウントした日数)以前に実行したスプールジョブが,指定したスプールルートディレクトリから削除されます。

対象リストファイルはテキストファイル形式で,複数行記述できます。各行は先頭から記述し,1行には改行コードを含み,4,095バイト以内で記述してください。また,指定値は"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

対象リストファイルの形式を次に示します。

"スプールルートディレクトリ名"[,"日数"]

各項目の指定内容を次に示します。

スプールルートディレクトリ名 パス名>((1128バイト))

スプールジョブを削除するスプールルートディレクトリ名を記述します。フルパスで記述することを推奨します。

日数 符号なし整数>((1999))

指定した日数(adshhkコマンド実行日の前日を基点にしてカウントした日数)以前に実行したバッチジョブのスプールジョブディレクトリを削除します。省略した場合は,adshhkコマンドで指定した日数になります。両方に日数の指定がない場合は,その行の指定はエラーとなり,後続行の処理をします。

""」と指定したときは,日数を省略したと解釈します。

レポートファイル名

実行結果を出力するファイル名を指定します。レポートファイルはcsv形式で出力します。指定したファイルが存在しない場合は新規に作成し,すでに存在する場合はそのファイルの内容を上書きします。

レポートファイルのアクセス権限は次のように設定されます。

  • Windowsの場合:出力先フォルダの設定に従います。

  • UNIXの場合:600

レポートファイルの出力例は,「3.9 スプールジョブを削除する」を参照してください。

ログファイル名

エラーメッセージなどを出力するファイル名を指定します。指定したファイルが存在しない場合は新規に作成し,すでに存在する場合はそのファイルの内容を上書きします。

ログファイルのアクセス権限は次のように設定されます。

  • Windowsの場合:出力先フォルダの設定に従います。

  • UNIXの場合:600

日数 符号なし整数>((1999))

指定した日数(adshhkコマンド実行日の前日を基点にしてカウントした日数)以前に実行したバッチジョブのスプールジョブディレクトリを削除します。この引数は,対象リストファイル名に指定した日数よりも優先します。省略した場合は対象リストファイル名に指定した日数になります。

この引数の指定を省略した場合は,必ず対象リストファイルに日数を指定してください。

終了コード

終了コード

意味

0

正常終了

1

エラー終了

2

スプールディレクトリがほかのプログラムで処理中のため削除に失敗

(ただし,ほかのエラーが発生していると2以外になる)

253

標準エラー出力でエラー発生

注意事項

使用例