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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


8.3.2 adshappexecコマンド(GUIアプリケーション実行コマンド)【Windows実行環境】

形式

adshappexec [-m] [-d ワークフォルダ] [-v 表示名] {-w 実行アプリケーション名 | -n 実行アプリケーション名} [-- 引数1 引数2...]

機能

アプリケーション実行エージェントに実行アプリケーションの起動を要求します。JP1/AJSのPCジョブ定義の実行ファイル名などに指定して動作させます。

実行アプリケーションの戻り値は,標準出力,およびメッセージ(JP1/AJSの実行結果詳細)に出力します。ジョブの戻り値として後続ジョブで使用する場合はコマンド置換で変数に格納します。

引数

--m

標準エラー出力へのメッセージの出力を抑止します。

標準入出力を使用できない環境で使用します。

コマンドの引数指定エラー,およびライセンスチェックエラーは,-mオプションを指定しても出力されます。

-d ワークフォルダ 〜<パス名>((1〜247バイト))

実行アプリケーション実行時のワークフォルダを指定します。

ワークフォルダを指定しなかった場合は,adshappexecコマンド実行時のカレントパスで実行アプリケーションが動作します。

ワークフォルダはスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲むなどして,スペースを含めて指定してください。

-v 表示名 〜<パス名>((1〜247バイト))

[アプリケーション実行エージェント]アイコンを左クリックしたときに表示される表示名を指定します。

表示名はスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲むなどして,スペースを含めて指定してください。

表示名を省略した場合には,実行アプリケーション名を出力します。

複数の実行アプリケーションを動作させたときにアプリケーションを区別するためにこの引数を指定することを推奨します。

-w 実行アプリケーション名 〜<パス名>((1〜247バイト))

実行アプリケーションの終了まで実行を終了しません。

実行アプリケーション名は,実行アプリケーションのファイル名を指定します。

実行アプリケーション名はスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲むなどして,スペースを含めて指定してください。

-n 実行アプリケーション名 〜<パス名>((1〜247バイト))

実行アプリケーションの終了を待たずに終了します。

この引数を使用した場合,同時実行数の制限を受けずに起動できます。

実行アプリケーション名は,実行アプリケーションのファイル名を指定します。

実行アプリケーション名はスペースを含む場合,ジョブ定義スクリプトからの実行であれば「"」で囲むなどして,スペースを含めて指定してください。

-- 引数1 引数2... 〜<引数>((1〜1023バイト))

「--」のあとに実行アプリケーションの実行時に指定するパラメーターを指定します。

関連付けを行った実行アプリケーションを指定した場合には引数を指定しないでください。

引数は,合計の引数長が1,023バイト以内であれば,いくつでも指定できます。

終了コード

終了コード

意味

0

正常終了

0以外

エラー終了

adshappexecコマンドでは,3つのプロセスでの終了コードがあります。プロセスごとの終了コードの扱いは次のようにします。

図8‒1 プロセスごとの終了コードの扱い

[図データ]

エラー発生個所での戻り値の出力は,次のとおりです。

(a) adshappexecコマンド処理でのエラー

コマンドの戻り値として設定します。標準エラー出力(JP1/AJS - Viewからの実行の場合実行結果詳細)にメッセージを出力します。

(b) アプリケーション実行エージェントでのadshappexecコマンドからの要求処理中のエラー

コマンドの戻り値として設定します。標準エラー出力(JP1/AJS - Viewからの実行の場合実行結果詳細)には,アプリケーション実行エージェントでエラー出力します。

(c) 実行アプリケーションの戻り値

標準出力に出力します。また,標準エラー出力(JP1/AJS - Viewからの実行の場合実行結果詳細)には,実行アプリケーションの戻り値を出力します。

実行アプリケーションの戻り値で0以外の戻り値を返しても,adshappexecコマンドは異常終了しません。

実行アプリケーションの戻り値を確認するにはメッセージを確認するか,標準出力の内容を確認してください。

(d) アプリケーション実行エージェントでのadshappexecコマンドからの要求処理中以外のエラー

アプリケーション実行エージェントのエラーとして,adshappagentコマンドの戻り値として設定します。

エラーの発生個所によって,メッセージをメッセージボックスで出力,またはアプリケーション実行エージェント機能ログに出力します。

注意事項

使用例