Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


7.3.40 SPOOLJOB_CHILDJOBパラメーター(子孫ジョブのスプールジョブの扱いを定義する)

形式

#-adsh_conf SPOOLJOB_CHILDJOB {MERGE|DELETE}

機能

子孫ジョブの終了時に,子孫ジョブのスプールジョブを削除するか,ルートジョブのスプールジョブにマージするかを選択します。

オペランド

MERGE

子孫ジョブの終了時に,子孫ジョブのスプールジョブをルートジョブのスプールジョブにマージします。これによって次のように動作します。

  • 子孫ジョブのジョブ実行ログがルートジョブのジョブ実行ログにマージされ,子孫ジョブが終了した順に出力されます。

  • ルートジョブのJOBLOGとSCRIPTは,それぞれ子孫ジョブのJOBLOGとSCRIPTをマージした内容で作成されます。

  • ルートジョブと子孫ジョブの出力内容が判別できる形式で次の個所へ出力されます。

    通常実行の場合:標準エラー出力(STDERR,ステップ番号_ステップ名_STDERR)

    デバッグ実行の場合:端末画面上の標準出力と標準エラー出力

  • 子孫ジョブ実行時に#-adsh_spoolfileコマンドで割り当てるプログラム出力データファイルは,ルートジョブのスプールジョブディレクトリに次のファイル名で作成されます。

    #-adsh_spoolfileコマンドの実行個所

    割り当てるファイル名(Windowsでは末尾に拡張子「.sysout」が付与される)

    子孫ジョブのジョブステップ外の場合

    C子孫ジョブ起動順序通し番号_0000_ジョブ名_ファイル環境変数定義名通し番号_ファイル環境変数定義名

    子孫ジョブのジョブステップ内の場合

    C子孫ジョブ起動順序通し番号_ステップ番号_ステップ名_ファイル環境変数定義名通し番号_ファイル環境変数定義名

同じジョブ定義スクリプトを子孫ジョブとして複数回実行した場合,実行した数だけSCRIPTを出力します。

スプールジョブディレクトリの作成方法については「3.4.2 ジョブの実行結果をスプールに出力する」を参照してください。ジョブ実行ログの出力形式については,「(3) 子孫ジョブのスプールジョブをルートジョブのスプールジョブへマージした場合」を参照してください。

MERGEを指定した場合,1個のルートジョブから起動できる子孫ジョブは,子孫ジョブから起動する子孫ジョブを含め,9,999,999個までとなります。それを超えると子孫ジョブはエラー終了します。ただし,これより先にOSが定めるプロセス数やファイル数などの上限値に達した場合には,OSのエラー処理に従います。

MERGEを指定した場合のジョブ実行ログの出力例については,「3.5.3 ジョブ実行ログの出力例(子孫ジョブのスプールジョブを削除した場合)」を参照してください。

DELETE

子孫ジョブの終了時に,子孫ジョブのスプールジョブを削除します。

子孫ジョブのジョブ実行ログのうち,JOBLOGの内容だけを標準エラー出力へ出力します。

DELETEを指定した場合のジョブ実行ログの出力例については,「3.5.3 ジョブ実行ログの出力例(子孫ジョブのスプールジョブを削除した場合)」を参照してください。

注意事項

使用例