Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


7.3.35 PATH_CONV_VARパラメーター(パス名を扱うシェル変数を定義する)

形式

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR シェル変数名 [シェル変数名 …]

機能

パス名を扱うシェル変数名を定義します。パス名を扱うシェル変数の周りの区切り文字はパス変換機能で変換されます。

オペランド

シェル変数名~<[*][文字列][*]>((1~255))

パス名を扱うシェル変数名を定義します。指定できるシェル変数名の個数に上限はありません(環境設定ファイルの1行の長さの上限は4,092バイトであり,1行に記述できないときは,複数のパラメーターに分けて記述します)。

同一シェル変数名を重複指定してもエラーとなりません。

シェル変数名は*を使用して総称変数名を指定することができます。

*だけは,すべてのシェル変数名を示します。

*は0文字以上の文字を示します。

文字列*文字列の形式は指定できません。

**は指定できません。

シェル変数名dirA001,dirA002,A001,A002,A0,C0B0D0がある場合の指定例を次に示します。

指定例

対象となるシェル変数

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR *

dirA001,dirA002,A001,A002,A0,C0B0D0

(すべて)

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR *A001

dirA001,A001

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR *B0*

C0B0D0

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR dir*

dirA001,dirA002

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR dirA001

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR A002

dirA001,A002

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR dirA001 A002

dirA001,A002

この機能が有効になるのはPATH_CONV_ENABLE環境設定パラメーターの指定がある場合だけです。ただし,PATH_CONV_ENABLE環境設定パラメーターの指定がなくてもエラーにはなりません。

このパラメーターの指定はPATH_CONV_NOVAR環境設定パラメーターと指定順でマージされ,後の指定が優先します。同一パラメーター内で複数のシェル変数名を指定した場合でも後の指定が優先します。

注意事項

システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方に指定がある場合,両方をマージします。また,システム環境ファイルよりもジョブ環境ファイルの指定が優先します。

使用例

dirで始まる名称のシェル変数はパス名を扱うシェル変数として定義しますが,dirnoで始まる名称のシェル変数はパス名を扱わないシェル変数として定義します。

#-adsh_conf PATH_CONV_VAR dir*
#-adsh_conf PATH_CONV_NOVAR dirno*