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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


7.3.28 OUTPUT_MODE_ROOTパラメーター(ルートジョブの実行結果の出力情報に関する出力方式を定義する)

形式

#-adsh_conf OUTPUT_MODE_ROOT {EXTENDED|SIMPLE|MINIMUM}

機能

ルートジョブの実行結果を次のどの方式で出力するか選択します。

簡潔出力モードを選択すると情報メッセージなどの出力を抑止でき,コマンドの実行結果だけが出力されるため,ジョブの実行結果をほかのプログラムで利用しやすくなります。最小出力モードを選択すると,簡潔出力モードよりさらに多くのメッセージの出力を抑止できます。

ルートジョブを起動するadshexecコマンドに-mオプションを指定してジョブを実行した場合,このパラメーターの指定よりも-mオプションの指定が優先されます。

オペランド

EXTENDED

拡張出力モードを選択します。ルートジョブの実行後に出力される情報は次のようになります。

  • 標準出力と標準エラー出力はスプールのファイルにリダイレクトされます。

  • ジョブ終了時にジョブ実行ログは標準エラー出力に出力されます。

  • ジョブコントローラの標準エラー出力と標準出力への出力メッセージはすべて出力されます。

  • デバッグ実行時は,JOBLOGが標準エラー出力にタイムリーに出力されます。

SIMPLE

簡潔出力モードを選択します。ルートジョブの実行後に出力される情報は次のようになります。

  • ジョブ終了時にジョブ実行ログは標準エラー出力に出力されません。

  • 標準出力と標準エラー出力の出力先は,起動時の出力先を引き継ぎます。

  • ジョブコントローラの標準エラー出力と標準出力へ出力されるメッセージは,エラーメッセージだけとなります。また,JOBLOGに出力されるエラーメッセージは標準エラー出力に出力されます。

  • デバッグ実行時は,エラーメッセージを除いてJOBLOGを標準エラー出力に出力しません。ジョブコントローラの標準エラー出力と標準出力へのメッセージを出力します。デバッグ終了時のエラーメッセージ以外のメッセージは出力しません。

MINIMUM

最小出力モードを選択します。ルートジョブの実行後に出力される情報は次のようになります。

  • ジョブ終了時にジョブ実行ログは標準エラー出力に出力されません。

  • 標準出力と標準エラー出力の出力先は,起動時の出力先を引き継ぎます。

  • ジョブコントローラの標準エラー出力と標準出力へ出力されるメッセージは,コマンド,ジョブステップ,ジョブの終了コードの通知を除くエラーメッセージだけとなります。このほかに,シグナル,イベント受信を通知するメッセージも抑止されます。簡潔出力モードと異なり,抑止されるメッセージはスプールジョブディレクトリ下のJOBLOGにも出力されません。

    また,JOBLOGに出力されるエラーメッセージは標準エラー出力に出力されます。

  • デバッグ実行時は,エラーメッセージを除いてJOBLOGを標準エラー出力に出力しません。ジョブコントローラの標準エラー出力と標準出力へのメッセージを出力します。デバッグ終了時のエラーメッセージ以外のメッセージは出力しません。

注意事項