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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


7.3.6 CHILDJOB_PGMパラメーター(子孫ジョブとして実行する指定を定義する)

形式

#-adsh_conf CHILDJOB_PGM プログラムパス名実行プログラムの引数

機能

ジョブ定義スクリプト中に「プログラムパス名実行プログラムの引数]ファイル」という指定が現れた場合,KNAX6830-Iメッセージをジョブ実行ログに出力し,ファイルをジョブ定義スクリプトと解釈し,子孫ジョブとして実行します。なお,KNAX6830-Iメッセージは,JOBLOG_SUPPRESS_MSGパラメーターでジョブ実行ログへの出力を抑止できます。

例を次に示します。

パラメーターの指定例
#-adsh_conf CHILDJOB_PGM sh -x
ジョブ定義スクリプトの内容
sh -x $HOME/script/test.ash

この例の場合,「$HOME/script/test.ash」をジョブ定義スクリプトと解釈し,子孫ジョブとして実行します。

指定できるオペランドの数は,プログラムパス名と実行プログラムの引数の合計で,64個までです。65個以上指定した場合,パラメーター解析時にエラー終了します。

Windows版では,環境ファイルにCHILDJOB_PGMパラメーターを定義しなくても,プログラムパスに「adshscripttool -exec」が指定されたCHILDJOB_PGMパラメーターが定義されています。adshscripttoolコマンドについては,「adshscripttoolコマンド(ジョブ定義スクリプトの作成を支援する)【Windows限定】」を参照してください。

オペランド

プログラムパス名 〜<パス名>((1〜1,023バイト))

子孫ジョブとして実行するための起動プログラムに読み替える前のプログラムパスを定義します。"(ダブルクォーテーション)で囲んだ値に空文字だけを指定することはできません。また,「\」はエスケープ文字として扱いません。

実行プログラムの引数 〜<任意文字列>((1〜1,023バイト))

子孫ジョブとして実行するための起動プログラムに読み替える前のプログラムパスの引数を定義します。スペースおよびタブ文字で区切ることで,複数指定できます。また,「\」はエスケープ文字として扱いません。

注意事項

使用例

ジョブ定義スクリプトに指定された「$HOME/script/test.ash」を子孫ジョブとして実行させる場合を例に,ジョブ定義スクリプトと環境ファイルの指定内容を次に示します。CHILDJOB_PGMパラメーターで指定した内容を下線で示します。

例1
環境ファイルの内容
#-adsh_conf CHILDJOB_PGM /bin/sh
ジョブ定義スクリプトの内容
/bin/sh $HOME/script/test.ash
例2
環境ファイルの内容
#-adsh_conf CHILDJOB_PGM /opt/jp1as/bin/adshexec
ジョブ定義スクリプトの内容
/opt/jp1as/bin/adshexec $HOME/script/test.ash
例3
環境ファイルの内容
#-adsh_conf CHILDJOB_PGM sh -x
ジョブ定義スクリプトの内容
sh -x $HOME/script/test.ash
例4
環境ファイルの内容
#-adsh_conf CHILDJOB_PGM /usr/bin/env ksh
ジョブ定義スクリプトの内容
/usr/bin/env ksh $HOME/script/test.ash