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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


5.4 条件判定と算術演算の優先順位

優先順位は,letコマンドで使用できる次の演算子を対象とします。

条件式および算術演算の優先順位を次の表に示します。優先順位は項番1が最も高く,以降項番の順に低くなります。演算処理は優先順位が高い方から順に行われます。

表5‒32 演算子の優先順位

優先順位

演算子

1

-(単項マイナス演算子),!,++,--,~

2

**

3

*,/,%

4

+,-

5

<<,>>

6

<,<=,>,>=

7

==,!=

8

&

9

^

10

|

11

&&

12

||

13

?:(三項演算子)

14

=,+=,-=,*=,/=,%=,&=,^=,|=,<<=,>>=

例えば次の計算式では,「**」の方が「*」よりも優先順位が高いため,「3**3」が先に計算されます。その結果,aに代入される値は54になるため,「54」が標準出力に出力されます。

let a=2*3**3   ← 3の3乗に2を掛ける
echo $a        ← aとして「54」が標準出力に出力される