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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


3.7.8 CSV形式の稼働実績情報の出力項目

次の表に,CSV形式の稼働実績情報の出力項目(列)を示します。

表3‒3 稼働実績情報の出力項目(列)

項番

項目名

内容

1

EvtName

稼働実績情報(レコード)の種類を示す名前。

  • adshStartadshexecコマンドの実行開始

  • envVar:環境変数

  • command:コマンド

  • function:関数

  • message:メッセージ

  • stepStart:ジョブステップの実行開始

  • stepEnd:ジョブステップの実行終了

  • stepSkip:ジョブステップの実行スキップ

  • jobEnd:ジョブの実行終了

2

RecTZ

adshevtoutコマンドの実行時のタイムゾーン

稼働実績情報の日時を表現するためのタイムゾーンとして使用します。

3

RecTime

稼働実績情報の記録日時

4

PhysicalHostName

物理ホスト名。

5

LogicalHostName

論理ホスト名。

論理ホストで実行していない場合,空文字列。

6

OsName

OS名。

次に示す文字列。

  • Windows

  • Linux

  • AIX

  • HP-UX

  • Solaris

7

Jp1ajsService

JP1/AJSのスケジューラーサービス名。

JP1/AJSが環境変数AJS_AJSCONFに設定する値。

JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。

8

Jp1ajsRootJobnet

JP1/AJSのルートジョブネット名。

JP1/AJSが環境変数AJSNETNAMEに設定する値。

JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。

9

Jp1ajsJobName

JP1/AJSのジョブ名。

JP1/AJSが環境変数AJSJOBNAMEに設定する値。

JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。

10

Jp1ajsExecId

JP1/AJSのジョブの実行ID。

JP1/AJSが環境変数AJSEXECIDに設定する値。

JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。

11

Jp1ajsJobId

JP1/AJSのジョブ番号。

JP1/AJSが環境変数JP1JobIDに設定する値。

JP1/AJSからジョブを起動した場合に出力します。

12

Jp1asJobName

JP1/Advanced Shellのジョブ名。

13

Jp1asJobId

JP1/Advanced Shellのジョブ識別子。

14

Jp1asJobTime

adshexecコマンドの実行開始日時

15

Jp1asJobPid

adshexecコマンドのプロセスid。

16

Jp1asUid

adshexecコマンドのプロセスのユーザーid。

Windowsの場合,空文字列。

17

Jp1asGid

adshexecコマンドのプロセスのグループid。

Windowsの場合,空文字列。

18

Jp1asUserName

adshexecコマンドのプロセスのユーザー名。

19

Jp1asGroupName

adshexecコマンドのプロセスのグループ名。

Windowsの場合,空文字列。

20

Jp1asScriptPath

ジョブ定義スクリプトのパス名

21

Jp1asEnvPath

環境ファイルのパス名

22

Jp1asSpoolPath

スプールディレクトリのパス名

スプールジョブのディレクトリ名は,ジョブが終了した状態では「ジョブ識別子-スプールジョブ名」ですが,この項目は,「ジョブ識別子」と出力します。

23

Jp1asJobLang

adshexecコマンドの実行開始時の環境変数LANGの値。

24

Jp1asJobEncode

adshexecコマンドの実行開始時の文字コード

25

RecTZExec

adshexecコマンドの実行時のタイムゾーン

このタイムゾーンは,稼働実績情報の日時を表現するためには使用しません。

26

Jp1asJobParentJobName

親ジョブのジョブ名。

ルートジョブの場合,空文字列。

27

Jp1asJobParentJobId

親ジョブのジョブ識別子。

ルートジョブの場合,空文字列。

28

Jp1asJobParentJobTime

親ジョブの実行開始日時

ルートジョブの場合,空文字列。

29

Jp1asJobParentJobPid

親ジョブのプロセスid。

ルートジョブの場合,空文字列。

30

Jp1asJobRc

adshexecコマンドの終了コード。

31

Jp1asJobSig

adshexecコマンドがシグナルで終了した場合のシグナル番号。

シグナルで終了しない場合,0

Windowsの場合,空文字列。

32

EnvVar

adshexecコマンドを起動した時の環境変数。

環境変数名」の形式。

詳細は「項目EnvVarの環境変数」を参照してください。

33

Jp1asScriptLineNo

ジョブ定義スクリプトの行番号。

詳細は「項目Jp1asScriptLineNoの行番号」を参照してください。

34

Jp1asStepSeq

ジョブステップ番号。

ステップ外の場合,空文字列。

35

Jp1asStepName

ジョブステップ名。

ジョブステップ名の省略時,ステップ外の場合,空文字列。

36

Jp1asStepSkip

ジョブステップの実行をスキップした時の先行コマンド,ジョブステップの状態。

  • normal:正常であるためスキップ。

  • abnormal:エラー終了が発生しているためスキップ。

37

Jp1asStepRc

ジョブステップの終了コード。

38

Jp1asStepSig

ジョブステップがシグナルで終了した場合のシグナル番号。

シグナルで終了しない場合,0

Windowsの場合,空文字列。

39

Jp1asCmdExec

コマンドの実行形態。

  • 空文字列:フォアグラウンド実行。

  • back:バックグラウンド実行。

詳細は「項目Jp1asCmdExecのコマンド実行形態」を参照してください。

40

Jp1asCmdType

コマンドの種類。

  • assign:シェル変数更新のシェル標準コマンド。

  • embStd:シェル標準コマンド,シェル拡張コマンド。

  • embAdsh:スクリプト拡張コマンド。

  • extCmd:外部コマンド。

  • function:関数

41

Jp1asCmdPath

コマンド名。

外部コマンドの場合,コマンドのパス名

詳細は「項目Jp1asCmdPathのコマンド名,コマンドのパス名」を参照してください。

42

Jp1asCmdArg

コマンドの引数。各引数はスペースで区切ります。

コマンドライン,ジョブ定義スクリプトに記述された引数そのものではなく,その引数を評価(展開)した結果の文字列で,コマンドに引き渡す文字列です。

43

Jp1asLang

コマンド実行時の環境変数LANGの値。

44

Jp1asCharEncode

コマンド実行時の文字コード

45

Jp1asCmdStart

コマンドの実行開始日時

46

Jp1asCmdEnd

コマンドの実行終了日時

47

Jp1asCmdElaps

コマンドの実行経過時間。

コマンドの実行開始日時と実行終了日時の差(単位:マイクロ秒)。

48

Jp1asCmdRc

コマンドの終了コード(リターンコード)。

49

Jp1asCmdSig

コマンドがシグナルで終了した場合のシグナル番号。

シグナルで終了しない場合,0

Windowsの場合,空文字列。

50

Jp1asCmdPid

外部コマンドのプロセスid。

51

Jp1asCmdCpuUser

コマンドのユーザーCPU時間(単位:マイクロ秒)。

52

Jp1asCmdCpuSys

コマンドのシステムCPU時間(単位:マイクロ秒)。

53

Reserved1

予約項目。空文字列。

54

Reserved2

予約項目。空文字列。

55

Jp1asMsgId

メッセージid。

56

Jp1asMsgText

メッセージテキスト。

57

Jp1asMsgLang

メッセージ出力時の環境変数LANGの値。

58

Jp1asMsgEncode

メッセージ出力時の文字コード

注※

出力項目の内容について次の表で説明します。

項目

出力内容

改行文字

各項目の値に含まれる改行文字はスペースに置換します。

具体的には,LF(0x0A)CR(0x0D)の各文字コードをそれぞれスペース(0x20)に置き換えます。

Windowsの改行,CR(0x0D)LF(0x0A)の2バイトは,スペース(0x20),スペース(0x20)の2バイトに置き換えます。

日時

日時は次の形式で表現します。

YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnn

YYYY:西暦年

MM:月

DD:日

hh:時

mm:分

ss:秒

nnn:ミリ秒

日時は,adshevtoutコマンドを実行した時の環境変数TZに指定されたタイムゾーンで表現します。

adshexecコマンドで稼働実績情報を採取する際に時刻取得関数でエラーが発生し,日時情報を取得できていない場合は,日時を次のように表現します。

EEEE-EE-EE ee:ee:ee.eee

タイムゾーン

UTCとの時差を次のどちらかの形式で示します。符号は環境変数TZの設定とは異なります。

+hh:mm:ss

-hh:mm:ss

hh:時

mm:分

ss:秒

時差が0である場合,"+00:00:00" です。

(例)

協定世界時(UTC)から9時間進んでいるタイムゾーンの場合," +09:00:00" です。

タイムゾーンを上記の形式に変換できない場合,項目の値を "+EE:EE:EE" とします。

文字コード

  • Windowsの場合

    実際に使用している文字コードに関係なくSJIS固定です。

  • Linux,AIX,HP-UX,Solarisの場合

    日本語の場合,環境変数LANGの値から判定した文字コードを次のように示します。

     SJIS:シフトJISコード

     EUC:Extended UNIX Code

     UTF8:UTF-8

    上記以外の場合,次の値とします。

     OTHER(環境変数LANGの値)

パス名

パス名の連続したディレクトリ区切り文字は,そのまま出力します。

連続したディレクトリ区切り文字を1個のディレクトリ区切り文字に置換しません。

たとえば,指定されたパス名が"C:\\dir"である場合,"C:\dir"とは出力しません。"C:\\dir"と出力します。

CPU時間

外部コマンドの場合

外部コマンドを実行したプロセスのCPU時間。

外部コマンドでない場合

コマンドを実行したadshexecのプロセスのCPU時間。

各コマンドを実行した時のCPU時間ではありません。

〈この項の構成〉

(1) 項目EnvVarの環境変数

出力する環境変数は次のとおりです。

(2) 項目Jp1asScriptLineNoの行番号

次の場合,項目の値は空文字列です。

関数を実行した場合,関数の本体に定義された実行コマンドの行番号を出力します。

(3) 項目Jp1asCmdExecのコマンド実行形態

「cmd1 | cmd2 | cmd3」を実行した場合,cmd1,cmd2は別プロセスで実行するため,項目の値は"back"となります。

(4) 項目Jp1asCmdPathのコマンド名,コマンドのパス名

(a) コマンドを別プロセスで実行した場合

次の例のように,コマンドを別プロセスで実行した場合,項目の値は"Another process script"となります。

(例)
(echo1 a ; echo2 b)
(echo1 a) &
(echo1 a ; echo2 b) &
{ echo1 a ; echo2 b ; } &
{ echo1 a ; echo2 b ; } |&

次の場合,「{ echo1 a ; echo2 b ; }」の部分の値が"Another process script"となります。

{ echo1 a ; echo2 b ; } | echo3 c

(b) パイプで実行した場合

「cmd1 | cmd2 | cmd3」を実行した場合,cmd1,cmd2,cmd3がすべて外部コマンドのときは項目の値は次のようになります。

  • cmd1:コマンド名(ファイル名)

  • cmd2:コマンド名(ファイル名)

  • cmd3:パス名