Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


2.7.1 JP1/AJS - Viewでカスタムジョブを登録する

ジョブを定義する場合にカスタムジョブを使用すると,直接コマンドやバッチファイルをジョブに指定するのに比べて,容易で間違いなく定義できます。

カスタムジョブとは,JP1/AJS - View以外のプログラムとJP1/AJS - Viewが連携するジョブを定義する場合に,目的のジョブを容易に作成するために使用できるジョブのテンプレートです。

このカスタムジョブを使用すると,GUI操作でJP1/Advanced Shell用のジョブが定義できます。

JP1/AJS3 - Viewでのカスタムジョブの登録手順を次に示します。

  1. Windowsの[スタート]メニューから,[すべてのプログラム]−[JP1_Automatic Job Management System 3 - View]−[カスタムジョブ登録]を選択する。

    [カスタムジョブの登録]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  2. [新規登録]ボタンをクリックする。

    [カスタムジョブ登録情報]ダイアログボックスが表示されます。

  3. JP1/Advanced Shell用のカスタムジョブを登録する。実行環境がWindowsの場合,UNIXの場合,GUIアプリケーション実行ジョブの場合でそれぞれ次のように登録する。

    • Windowsの場合

      [図データ]

      名前:ADSHPCを指定します。

      コメント:「JP1/AS_PCジョブ実行」という固定の文字列を推奨します。ただし,1〜40バイトで任意の文字列を指定できます。また,省略もできます。

      定義プログラム:インストール先フォルダ\JP1ASV\bin\adshctmjpc.batとなります。カスタムジョブをインストールしたPCのフォルダになります。

      実行プログラム:インストール先フォルダ\JP1ASE\bin\adshexec.exeとなります。実行環境をインストールしたPCのフォルダになります。

      バージョン:0600。JP1/AJS - Viewのインターフェースのバージョンです。

      クラス名:ADSHPCを指定します。

      ジョブ種別:JP1/Advanced Shell用のジョブの場合,必ずPCジョブを選択します。

    • UNIXの場合

      [図データ]

      名前:ADSHUXを指定します。

      コメント:「JP1/AS_UNIXジョブ実行」という固定の文字列を推奨します。ただし,1〜40バイトで任意の文字列を指定できます。また,省略もできます。

      定義プログラム:インストール先ディレクトリ\JP1ASV\bin\adshctmjunix.batとなります。カスタムジョブをインストールしたPCのフォルダになります。

      実行プログラム:/opt/jp1as/bin/adshexecとなります。

      バージョン:0600。JP1/AJS - Viewのインターフェースのバージョンです。

      クラス名:ADSHUXを指定します。

      ジョブ種別:JP1/Advanced Shell用のジョブの場合,必ずPCジョブを選択します。

    • GUIアプリケーション実行ジョブの場合

      [図データ]

      名前:ADSHAPPを指定します。

      コメント:「JP1/AS_GUIアプリケーション実行ジョブ」という固定の文字列を推奨します。ただし,1~40バイトで任意の文字列を指定できます。また,省略もできます。

      定義プログラム:インストール先フォルダ\JP1ASV\bin\adshctmjapp.batとなります。カスタムジョブをインストールしたPCのフォルダになります。

      実行プログラム:インストール先フォルダ\JP1ASE\bin\adshappexec.exeとなります。

      バージョン:0600。JP1/AJS - Viewのインターフェースのバージョンです。

      クラス名:ADSHAPPEXECを指定します。

      ジョブ種別:JP1/Advanced Shell用のジョブの場合,必ずPCジョブを選択します。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

    カスタムジョブがJP1/AJS - Viewに登録されます。

JP1/AJS - View 11-00より古い製品がインストールされている場合で,アプリケーション実行エージェント機能を使用する場合も,カスタムジョブアイコンを次のフォルダにコピーしてください。

JP1/AJS - Viewインストール先フォルダ\image\custom

JP1/AJSで使用するアイコンの説明を次に示します。

表2‒27 JP1/AJSで使用するアイコンの説明

アイコン

名称

ファイル名

説明

[図データ]

Windowsで実行されるジョブアイコン

CUSTOM_PC_ADSHPC.gif

JP1/AJS - Viewのジョブネットエディタ上で使用するWindowsのカスタムジョブのアイコンです。[ジョブネットエディタ]ウィンドウでの[カスタムジョブ]タブで表示されます。

[図データ]

UNIXで実行されるジョブアイコン

CUSTOM_PC_ADSHUX.gif

JP1/AJS - Viewのジョブネットエディタ上で使用するUNIXのカスタムジョブのアイコンです。[ジョブネットエディタ]ウィンドウでの[カスタムジョブ]タブで表示されます。

[図データ]

GUIアプリケーション実行ジョブアイコン

CUSTOM_PC_ADSHAPPEXEC.gif

JP1/AJS - Viewのジョブネットエディタ上で使用するGUIアプリケーション実行ジョブのカスタムジョブのアイコンです。[ジョブネットエディタ]ウィンドウでの[カスタムジョブ]タブで表示されます。

[図データ]

JP1/Advanced Shell(実行定義)のアイコン

adshctmj.exe

JP1/AJSとカスタムジョブ連携を行う定義プログラムです。

[図データ]

GUIアプリケーション実行(実行定義)のアイコン

adshctmjapp.exe

GUIアプリケーション実行ジョブとカスタムジョブ連携を行う定義プログラムです。

注意事項

JP1/Advanced Shellがインストールされているマシンが複数あり,各マシンで共通のパスになっていない場合は,JP1/Advanced Shellのインストールパスを変数に設定して,フルパスの代わりに変数名をカスタムジョブ登録の実行プログラムの項目に指定してください。設定方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド」の「ジョブ実行時のワークパスを変数として定義する」を参照してください。

指定方法の例を次に示します。

jajs_config -k "[JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Variable]" "jp1asebin"="C:\Program Files\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\bin"

上記のようにJP1/Advanced Shellがインストールされている各マシンのJP1/AJSでパスを変数として設定し,JP1/AJS - Viewのカスタムジョブ登録の実行プログラムの項目で「$jp1asebin$\adshexec.exe」のように指定することで,複数のパスをJP1/AJS - Viewで共通して扱うことができます。