Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


2.2.3 JP1/Advanced Shellで使用するファイル

〈この項の構成〉

(1) JP1/Advanced Shellで使用するファイルの一覧

JP1/Advanced Shellで使用するファイルを次の表に示します。ファイルサイズが2GBを超えられるかどうかは,「(2) 2GBを超過するファイル(ラージファイル)の扱い」を参照してください。

表2‒12 JP1/Advanced Shellで使用するファイル

ファイル名

(アイコン)

拡張子

ファイルの位置

ファイルの内容

ジョブ定義スクリプトファイル([図データ]

.ash

ユーザー任意

ジョブ定義スクリプトを保存するファイルです。ファイル名は,ユーザー任意に指定できます。

環境ファイル※1

.ase

ユーザー任意

JP1/Advanced Shellの環境情報を設定するファイルです。

システム環境ファイル

.ase

システム環境ファイルの設定」を参照してください。

JP1/Advanced Shellの環境情報を設定するファイルです。

カバレージ情報ファイル

.asc

ユーザー任意

JP1/Advanced Shellのカバレージ環境情報です。

デバッグ情報ファイル

.asd

ジョブ定義スクリプトファイルと同じディレクトリ※2

エディタ(開発環境)で使用するデバッグ情報です。

システム実行ログ※1

.log

環境ファイルのLOG_DIRパラメーターで指定したディレクトリ

バッチジョブの実行履歴を統括的に参照するためのシステム管理者向けのログ情報です。

トレースログ※1

.log

  • adshexecコマンドの場合,環境ファイルのTRACE_DIRパラメーターで指定したディレクトリ

  • 上記以外の場合,プログラムで規定したディレクトリ

JP1/Advanced Shellの内部トレースログです。

一時ファイル

.tmp

  • #-adsh_file_tempコマンドで指定した一時ファイルの場合,環境ファイルのTEMP_FILE_DIRパラメーターで指定したディレクトリ

  • 上記以外の場合,プログラムで規定したディレクトリ

JP1/Advanced Shellが使用する一時ファイルです。

カバレージ表示一時ファイル

.txt

システムで規定する一時ファイルディレクトリ

カバレージ情報の表示で使用する一時ファイルです。ファイル名の形式を次に示します。

adshexec_view_ジョブ定義スクリプトファイル名_年月日_時分秒.txt

起動ログ【UNIX限定】

.log

/opt/jp1as/system

ユーザー応答機能管理デーモンの起動・停止時に採取されるログ情報です。

pidファイル【UNIX限定】

.pid

/opt/jp1as/system

ユーザー応答機能管理デーモンとadshmdctlコマンドで使用するファイルです。

アプリケーション実行エージェント機能ログ※1【Windows実行環境限定】

.log

共有ドキュメントフォルダ\ Hitachi\JP1AS\ JP1ASE\ appexec

アプリケーション実行エージェント機能の内部ログです。

注※1

これらのファイルはadshcollectコマンドで採取できます。採取方法については,「11.3.1 adshcollectコマンド(資料を採取する)」を参照してください。

注※2

次のような場合には,デバッグ情報ファイルを保存できないためエラーが表示されます。

・書き込み権限がないディレクトリのジョブ定義スクリプトファイルを編集している場合

・圧縮フォルダ内のジョブ定義スクリプトファイルを編集している場合

ファイルとパスの指定に関する注意事項
  • ディレクトリ区切り文字は,Windowsであれば「\」,UNIXであれば「/」を使用できます。それ以外の文字を使用した場合の動作は保証できません。

    UNIXのディレクトリ区切り文字に「\」を使用した場合,ディレクトリ区切り文字とはみなされず,正しく動作しません。

    Windowsのディレクトリ区切り文字に「/」を使用した場合,ディレクトリ区切り文字とみなされることがあります。ただし,使用方法によってはディレクトリ区切り文字とみなされず,正しく動作しないこともあります。

    注※

    ジョブ定義スクリプトに記述した「\」はエスケープ文字と見なされるため,「\\」と記述するか,シングルクォーテーションで囲んでください。

  • ファイル名に.(ドット)で始まる名称を使用しないでください。

  • 指定できるパス名の最大長は,使用しているOSの仕様に従います。

  • ファイル名は最大246バイトです。【Windows限定】

  • ファイル名に予約デバイス名(CON,AUX,NULなど)は使用しないでください。【Windows限定】

  • ファイル名にNTFSのストリームは使用しないでください。【Windows限定】

  • ジャンクションは使用しないでください。【Windows限定】

  • ファイル名やパス名にはUNC形式の名称(例:\\コンピュータ名\共有名\ファイル名)を使用できますが,パス名の最後が「共有名」(または「共有名\」)にならないように指定してください。また,シェル標準コマンドのcdコマンドにはUNC形式を指定できません。【Windows限定】

    【使用できるUNC形式】

     \\server\share\dir

     \\10.111.222.33\share\dir

    【使用できないUNC形式】

     \\server\share

     \\10.111.222.33\share

  • トレース,システム実行ログ,スプールおよび一時ファイルのフォルダパス名にUNC形式の名称は使用しないでください。【Windows限定】

(2) 2GBを超過するファイル(ラージファイル)の扱い

JP1/Advanced Shellでは2GBを超過するファイル(ラージファイル)を一部使用できます。JP1/Advanced Shellで使用できるファイルのうち,ラージファイルに対応するファイルおよびコマンドを次に示します。

ラージファイルの使用可否は,ファイルシステムの種類やOSの設定(例:ulimitの設定)によって異なるため,ラージファイルが使用できる環境であることを運用設計前に確認してください。

(3) ファイルシステムに関する注意事項

JP1/Advanced Shellで使用する場合に注意が必要なファイルシステムを次に示します。