13.3.2 JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップ(Linux限定)
ここでは,JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップについて説明します。なお,JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップには,スーパーユーザーの実行権限が必要です。
JP1/AJS3 - Web Consoleのセットアップ手順を次に示します。
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JP1/AJS3のサービスを停止する。
次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
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Web Consoleサーバの環境設定をする。
Web Consoleサーバには5種類の設定ファイルがあります。環境に応じて,それぞれのファイルを編集します。
Web Consoleサーバの設定ファイルを次の表に示します。必要に応じて変更してください。
表13‒6 Web Consoleサーバの設定ファイル 項番
ファイル名
設定の変更が必要な環境
参照先
1
環境設定ファイル(ajs3web.conf)
次のような場合に設定を見直します。
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接続先のマネージャーホストとWeb Consoleサーバのタイムゾーンが異なる場合
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ログのサイズや面数を変更する場合
2
通信設定ファイル(ajscd_ajs3web.properties)
次のような場合に設定を見直します。
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JP1/AJS3 - Managerへの接続ポート番号をデフォルトから変更している場合
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JP1/AJS3 - Managerとの接続環境(接続タイムアウト時間やリトライ回数など)を変更する場合
3
Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)
次のような場合に設定を見直します。
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Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号をデフォルトから変更する場合
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SSL通信を有効にする場合
4
J2EEサーバ用ユーザープロパティファイル(usrconf.properties)
次のような場合に設定を見直します。
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HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号をデフォルトから変更する場合
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J2EEサーバの内部管理用ポート番号をデフォルトから変更する場合
5
ワーカー定義ファイル(workers.properties)
次のような場合に設定を見直します。
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HTTPサーバとJ2EEサーバが通信する際に使用するポート番号をデフォルトから変更する場合
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必要に応じてSSL通信のための設定をする。
SSL通信を使用すると,Web GUIとWeb ConsoleサーバがHTTPSで通信できるようになり,パスワードなどの盗聴が防げます。また,Web Consoleサーバとマネージャーホスト間の通信もSSLで暗号化されます。
SSL通信の設定手順については,「21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。
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ファイアウォールを通過するための設定をする。
ファイアウォールを設定した環境で運用する場合,JP1/AJS3 - Web ConsoleとJP1/AJS3 - Managerの通信,およびJP1/AJS3 - Web ConsoleとWebブラウザーの通信がファイアウォールを通過できるように設定する必要があります。
JP1/AJS3 - Web Console,およびJP1/AJS3 - Managerで使用するポート番号とファイアウォールの通過方向については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 付録A 設定するポート番号一覧」を参照してください。
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JP1/AJS3を起動する。
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Webブラウザーで,次のURLにアクセスできることを確認する。
次のURLにアクセスして,Web GUIのログイン画面が表示されることを確認してください。
http://Web Consoleサーバのホスト名またはIPアドレス:ポート番号/ajs/login.html
ポート番号のデフォルトは,HTTP接続の場合は「22252」,HTTPS接続の場合は「22253」です。
SSL通信を有効にしてHTTPSで接続する場合は,URLの先頭を「https」にしてください。